超プレミア「旧車」10選…買った後で苦労しない中古車の選び方
―[懐かしの旧車が大集合]―
昭和に誕生した国産の“旧車”を買い求める人が増えている。走らせるためにはそれなりのドライビング技術やクルマの構造の理解、さらには整備の技術、手間まで求められる旧車が、どうして再び脚光を浴びているのだろうか。そこには、単に「ノスタルジー」の一言では片付けられない理由があった──。
まず、憧れの旧車はどのようにして入手できるのか。専門家の意見をもとに考察していこう。
「ハコスカやコスモスポーツなどの旧車は魅力的ですが、かなり高価なうえに補修パーツの入手も困難。買った後で苦労しないようにパーツのストックが多いクルマを選びたいですね」とは自動車生活探検家の石川真禧照氏。
生産終了から長い年月を経ている旧車に、一般的な中古車としての常識は通用しない。現在、多くのメーカーは生産してから10年以上経過したクルマの部品を製造中止にする傾向にある。となれば、30年、40年もたったクルマの部品など、期待するのが間違っている。
補修部品でもこんな状況なのだから、ボディパネルや灯火類、内装部品などはほぼ壊滅。純正オリジナル状態で乗りたいなら、車体を購入する時点で欠品のない優良なクルマを選ぶことが重要だ。運がよければフルオリジナル車が見つかることもあるし、改造されていてもオリジナル部品が残っているケースもあるので、購入のポイントとしたい。
「旧車ビギナーなら、キャブレターに替えて電子制御燃料噴射装置を採用した平成の旧車がオススメ。バブル期に開発されたクルマは質も高いですからね。また、とびきりの高性能より、それなりの高性能モデルがいい」(石川氏)
具体的なオススメは、スカイラインならGT-Rではなく、その下のGT、超人気のR32ではなく、その後のR33や最後の直列6気筒エンジンを積むR34の標準仕様。ロードスターも初代ではなく、手の届きやすい2代目、シルビアも人気のS13ではなく、その次のS14や最終のS15、トヨタなら’90年代のセリカやマークⅡとのことだ。
自分なりの判断基準を持って旧車を選びたい
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