更新日:2022年12月30日 09:34
カーライフ

3台だけ販売された幻のクルマも…庶民の希望だった昭和の名車たち

昭和に誕生した国産の“旧車”を買い求める人が増えている。走らせるためにはそれなりのドライビング技術やクルマの構造の理解、さらには整備の技術、手間まで求められる旧車が、どうして再び脚光を浴びているのだろうか。そこには、単に「ノスタルジー」の一言では片付けられない理由があった──。

こんな幻のクルマがあった!

 第二次大戦後は町工場規模の弱小メーカーから、数多くの小型の自動車が生まれた。それらはいずれもハンドメイドに近い少量生産のため数は多くないものの、クルマを所有できるかもしれないとの希望を庶民に与えてくれたのだが、数が少ないために今では幻となってしまった。  なかでも戦後に生まれた幻のスポーツカー、家具で有名な岡村製作所のミカサツーリングは、市販されたのが3台という希少車であった。 【ミカサツーリング】  家具で有名な岡村製作所が造った先進の前輪駆動ATスポーツ。サービスカータイプを含めても3年間で生産された「ミカサ」は約500台であった。今でも大阪ショールームに展示される。
昭和の旧車28台が大集合

ミカサツーリング

【スバル360ヤングSS】  名車スバル360の高性能バージョン。ツインキャブレターでエンジン出力を高めスポーティな装備を施した。
昭和の旧車28台が大集合

スバル360ヤングSS

【マツダR360クーペ】  オート三輪の4ストロークエンジンを用いて東洋工業が開発。キャビンは小さく、リアシートは子供用サイズ。ATのみ生産。 <取材・文/清水博司 南和成(ジップスファクトリー) 増田 満 坂本享哉(株式会社 本) 協力/ティルト> ― 懐かしの旧車が大集合 ―
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