会社を辞めてフリーランスで食えるのか? 体験者が味わった明暗
転機になったのはテレビ出演とSNSでの情報発信だった。やがて講演や執筆の依頼が増え始め、“成功しているフリーランス管理栄養士”の実績が次の仕事を呼び込む好循環に入ったという。高収入を稼いでいる同業者の顔ぶれを圓尾氏に尋ねると、栄養の知識以外に、エッジの効いた付加価値を持っていることが重要らしい。
「ダイエット、美容、マクロビ、薬膳など、何かに特化している人が活躍しています。今後の展望としては、’20年の東京オリンピックに向けてアスリートをサポートする需要が高まると思います」
大リーグの大谷翔平が専属の管理栄養士をつけていると報じられて話題になったように、体が資本のスポーツ選手たちにとって、管理栄養士の専門知識が必須の時代になりつつあるのだ。
「アスリートにどう食い込むかは工夫が必要ですが、いったんつながってしまえば大いに活躍できるし、稼げると思いますよ」
日々の食事改善は、生活習慣病におびえる一般人にも大きな関心事だ。管理栄養士のブレイク時代がやってくるかもしれない。
●圓尾和紀さん(32歳)
大学院修士課程卒後、総合病院2軒で管理栄養士職に就くが、計1年半勤務して脱サラ。現在はフリー栄養士志望者向けの塾を主宰。講演、料理教室、執筆活動などに取り組む
※『週刊SPA!』6/19発売号「フリーランスの明暗」より
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