「運賃が上がらないと、どうすることもできない」物流会社もため息…“2024年問題”対策しようにも難しい現実
―[物流[2024年問題]の闇]―
今年4月からドライバーの労働時間に上限が設けられる。ドライバーの過重労働を軽減する目論見がある一方、賃金減少や離職、それに伴う物流の混乱が予想される。改革を前に、当事者は今何を思うのか? 現場の声を拾った。
運賃安すぎ問題。30年間値上げなし、適正運賃無視の現実
「無理な納期に対応しようとすれば、危険な状況になりかねない」
現在は月曜朝に九州を出発し火曜朝に関西に到着。水曜には会社に戻ることが可能だ。しかし、時間外労働の上限規制内で運送しようとすると、目的地への到着が1日遅くなる試算だ。
「対策として一台のトラックに2人の運転手を乗せれば、上限規制をクリアしつつ、今までのスケジュールで運搬が可能です。ただ、運賃が据え置きのままだと2人体制は現実的ではありませんね」
燃料費をはじめ経費は年々増える一方だが、30年以上運賃は上がっていない。
「国土交通省は距離に応じた適正運賃を定めていますが、うちのように守られていないケースも多い」
ドライバーの有効求人倍率は2倍超えと、常に人手不足の状況。「入社してもすぐ辞めてしまう人も多い」と、松村さんは言う。
「先日、思い切って荷主に運賃の値上げを打診しましたが素っ気なくされ、それ以降は街で会っても無視される始末です。無理な納期に対応しようと、ドライバーがスピードを出しすぎたり、積載量を超えた荷物を運ぶ危険な状況になりかねない」
事故のリスクが上がれば、一般ドライバーにとっても他人事ではない。それでも、「運賃が上がらないと、どうすることもできない」と、松村さんは頭を抱えている。
<取材・文/週刊SPA!編集部 写真/Shutterstock>
―[物流[2024年問題]の闇]―
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