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「できないこと」を受け入れると人生がうまくいくようになる――歌舞伎町10億円女社長の教え

 お客様は笑っていました。 「よく次から次へと欠点がでてくるものだね。でもね、欠点は裏を返せば利点にも美点にもなるんだよ」  私は意味がわかりませんでした。 「あやかちゃんは、田舎者、気が利かない、お金がない。これで間違いないね?」

欠点を美点に変える魔法のアドバイス

バー 男女 私はなんだかバカにされているような気分になりました。 「東京は地方出身者の集まりだから、地方出身をブランドにすればいい。例えば、あやかちゃんの場合、広島出身だから『これおいしいですよ』と言って広島にしかないお酒を出す。東京にはそのお酒はないわけだからプレミアだろ。  あやかちゃんのいい値でいいわけだ。お土産も、お中元もお歳暮も広島にしかないものを渡す。俺はあんまり知らないけど広島菜って漬物、あれいくらもしないだろ?」 「気が利かないのは誠実に見えるからすごい美点だ。気の利くヤツは飲んでてラクだし楽しいけど、頭がいいぶんずる賢いから気が休まらない。  その点、気が利かないヤツは飲んでて刺激的じゃないけど、気が利かないだけあって最後の最後まで付き合ってくれたりする。そうゆうヤツのほうが安定感があって、結果、信頼できる」

自分の欠点を嫌だと思わなくなった

 さらにお客様はこうも言ってくれました。 「お金がないのもすごい利点だ。お金があると人間だんだんと工夫しなくなるもの。店の服、お金がない時に買うのは全部黒。だけど、お客様の印象に残るのは、奇抜な色やデザインのもの。  そういうときは黒いワンピースあたりで襟とかボタンとかちょっとずつ違うヤツを5着も持っていれば、毎日違う服を着てる印象になる。そうやってお金がないときにいろいろ工夫したことが、お金ができてから生きてくるんだ」  私は目からウロコでした。欠点が利点や美点になるなんて考えたこともありませんでした。その次の日から私は、自分の欠点をあまり嫌だと思わなくなりました。
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「自分のできないこと」を受け入れよう
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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