ロナウジーニョが口座に750円って…借金地獄を経験した名アスリート列伝
かつてのサッカー界のスーパースター、ロナウジーニョ(38)が借金に苦しんでいるという衝撃的なニュースが飛び込んできた。11月5日のスペイン紙『マルカ』によると、借金の返済を滞納していたため、裁判所がパスポートの没収と口座を差し押さえたところ、残高はたった6ユーロ(日本円で約750円)しかなかったという。
2003年に2300万ドルもの負債を抱え込み、自己破産を申し立てた。現役時代には4億ドルとも言われるファイトマネーを稼ぎ出したにもかかわらず、全ては瞬く間に消え去った。宝石や高級車に湯水のようにつぎ込んだだけでなく、元妻への慰謝料900万ドルに加え、1340万ドルにものぼる税金も滞納していたという。
麻薬中毒や奇行などもあり人生のどん底を味わったタイソンだが、すっかり立ち直り娘のテニス練習を見守る良きパパとなった。
ひとつのきっかけが、モスクワで起きた鉄道テロ事故の被害者に面会したことだったという。顔に大やけどを負った女性の姿に人目をはばからず涙したタイソンは、このとき初めて、本物の強さを理解したと語っている(NHK-BSプレミアム『アナザーストーリー』2017年9月19日放送)。
2018年10月8日に亡くなった、第54代横綱の輪島大士。懸賞金を使い果たして翌年の税金が払えなくなったり、年寄株を借金の担保にしたために廃業するなど、様々な伝説を残してきた。
その後もプロレスへの転向、アメリカンフットボールの監督業、しまいには「とんねるず」との共演でバラエティタレントとしてブレイクまでしてみせた。
豪快な人生がクローズアップされがちだが、2009年に初めて相撲中継の解説を務めた際の、慎ましやかなたたずまいが忘れられない。
ランディ・ジョンソン(55)とのダブルエースで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスを初のワールドシリーズ制覇に導いた2000年代を代表する名ピッチャー。19年の現役生活で稼いだ年俸の総額は1億1400万ドル。
一時はあのデビッド・ベッカム(43)を抜き、世界一稼ぐサッカー選手だったロナウジーニョ。にわかには信じがたい話だが、大枚の飛び交うスポーツ界では、彼のように身を持ち崩すケースが少なくないのだ。
複数のメディアで報道された事実をもとに、いくつか振り返ってみよう。
①ボクシング マイク・タイソン(52)
②相撲 輪島大士(享年70)
③MLB カート・シリング(51)
しかし、熱狂的なゲーマーだったことが、その後の人生を狂わせた。趣味が高じて、ゲーム会社「グリーンモンスターズゲーム」(のちに38スタジオに改名)を立ち上げたのだが、2012年にあえなく破産。自身も全財産を失ったという。 闘志むき出しで、時には舌禍(ぜっか)事件を招いたキャラクターとは裏腹に、美しい投球フォームが印象的だった。
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