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ロナウジーニョが口座に750円って…借金地獄を経験した名アスリート列伝

④ゴルフ ジョン・デーリー(52)

 1991年の全米プロゴルフ選手権、1995年の全英オープンの計2度、メジャー大会を制した“悪童”。その後、アルコール依存症を患い、4回の離婚を経験するなど波乱万丈の人生を送っている。  なかでもひどかったのが、ギャンブル癖。溶かした金額は合計で6億円にもなるという。そのため、自ら物販をして回る生活までしていたというから驚きだ。でも悲壮感はなく、ガールズバー「フーターズ」の軒先を借りてTシャツを売る姿も、どこかなじんでいる(英タブロイド紙「デイリー・メール」2015年4月11日より)。  いまでもツアー大会への出場を続けているデーリー。大きく垂れ下がった腹に、ド派手な色のコーディネートは、ダントツに個性的だ。

⑤野球 伊良部秀輝(享年42)

 尽誠学園のエースとして甲子園を沸かせ、千葉ロッテマリーンズでは清原和博(51)と数々の名勝負を繰り広げてきた伊良部。その後、念願のニューヨーク・ヤンキースへの移籍を果たすも、思ったように活躍できず、地元ファンやメディアからブーイングを浴びる辛酸もなめた。日本球界復帰後、阪神タイガースでリーグ優勝を経験したものの、翌年に戦力外通告を受けるなど、浮き沈みの激しい選手生活だった。 伊良部ラストインタビュー そして、2011年7月。突然の自殺という悲劇的な最期を迎える。経営していたうどん店の不振や、結婚生活の破綻などが原因と言われてきた。気性の激しさゆえ、ファンや首脳陣ともトラブルを起こしたことも一度ではない。だが、伊良部の心根を想像するとき、理想のコーチ像について語った以下の言葉を思い出してしまうのだ。 「ブルペンの横でコーヒーでも飲みながら、和やかな雰囲気で選手と話して、みたいな感じがいいですね。」 (週刊SPA 2011年7月19日号「エッジな人々」より

⑥サッカー ポール・ガスコイン(51)

 アルコール中毒、うつ病、暴力沙汰に税金滞納。にもかかわらず、愛され続けてきたガスコイン。その理由は、イングランド史上、最高の天才と称されるプレースタイル。無骨なイングランドスタイルにあって、柔らかく繊細なボールさばきは異彩を放っていた。  国民性の違いもあるだろうが、日本だったら真っ先に排除され、いなかったことにされてしまっただろう。   こうして見てみると、金銭や私生活に問題のあるアスリートは、いわゆる“ゲームチェンジャー”と呼ばれるタイプが多い。有事においてこそ力を発揮する存在。その力が強すぎるせいで常識から外れてしまうのを感じるから、私達は彼らに惹かれるのだろう。<文/石黒隆之>
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