健康な食事をしたくとも、忙しさからコンビニや外食に頼ってしまう。そんな現代人は少なくない。サラリーマンがコンビニや外食で選びがちな食事を、ケース別に比較。どっちが不健康メシかを専門家に診断してもらった。
“せんべろ“対決!一軒め酒場 VS サイゼリヤ
●一軒め酒場
生中421円(税込み)+枝豆194円(税込み)+牛もつ煮込み356円(税込み)=合計971円(税込み)

『一軒め酒場』特に枝豆がいい。タンパク質とビタミン・ミネラルが多く含まれ、食物繊維もある(浅野氏)
●サイゼリヤ
フレッシュワインデカンタ500ml399円(税込み)+ポップコーンシュリンプ299円(税込み)+キャベツとアンチョビのソテー199円(税込み)+削りたてペコリーノチーズトッピング100円(税込み)=合計997円(税込み)

『サイゼリヤ』赤ワインは血糖値のコントロールにいいとされるが、度数が高いので飲みすぎに注意!
1000円でべろべろに酔える「せんべろ」は、財布だけではなく体にも優しくあってほしい。人気の高い、一軒め酒場とサイゼリヤではどっちを避けるべきか?
「サイゼリヤの組み合わせはカロリーがとても高い。シュリンプは油で揚げていて、アンチョビも油を使っている。さらにチーズで脂肪をトッピングしている状態です」(管理栄養士・浅野まみこ氏)
管理栄養士の川村郁子氏も「一軒め酒場で、ハムカツや磯辺揚げなどの揚げ物メニューの追加注文をしなければ、サイゼリヤの脂質量のほうが上回りそう」と同意見だ。
一方、城西大学教授の金本郁男氏は「飲むならビールよりも赤ワイン。血糖値のコントロールにちょうどよい」とサイゼリヤ側。識者全員の意見を総合すると、カロリー量が多すぎるサイゼリヤが不健康という結果に。
《不健康なのはコレ!》
不健康指数★★★☆☆
避けるべきは、高カロリーなサイゼリヤ。赤ワインでカバーできず
【川村郁子氏】
管理栄養士。Ikofood代表。病院栄養士経験後、独立。栄養専門学校講師や栄養ライターとして「食いしん坊でも健康になるコツ」を発信
【金本郁男氏】
城西大学薬学部教授。28年間の病院薬剤師としての経験を生かし、食事療法の研究を行う。著書に『
ゆるい低糖質ダイエット』(池田書店)など
【浅野まみこ氏】
管理栄養士。エビータ代表。企業での栄養管理やコンサルティングを行う。著書に『
「コンビニ・外食」で健康になる方法』(草思社)
―不健康メシはどっち?―