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外国人に買い占められる町、北海道・ニセコの憂鬱

 日本では、農地、水源地を含む森林、ゴルフ場、リゾートなどの広大な土地が急速に外国資本に買収されている。近隣諸国の積極的な進出に、我々はなす術はないのか? 最新事情を探る! ニセコ

記者の地元が……買い占められる町・ニセコの憂鬱

 11月中旬、取材のため高校卒業までの18年間を過ごした地元・ニセコを4年ぶりに訪れた。  世界一のパウダースノーと称されるスキー場目当てにオーストラリア人が大勢訪れていた頃を知る記者にとって、今のニセコは様変わりしていた。主に富裕層の外国人観光客向けの外資系ホテルやコンドミニアムが建てられていたうえに、以前はほとんど見かけなかった韓国や中国人などのアジア系外国人の姿もかなり増えている印象を受けた。  外国人の土地買収事情について、地元の不動産業者に詳しい話を聞くと、「土地や不動産を買うのはほとんどが中国か香港資本」だという。  しかも、購入した後はほったらかしのケースもあるとのこと。  記者の高校時代から建設工事が始まっていた香港資本が手がける高級リゾートホテルも18年が経過するにもかかわらず、未完成だ。  近年のニセコは地価がますます上昇し続けているため、自宅を外国人に高値で売りさばき、札幌にマンションを購入して、移住する人も増えている。  その傾向が続けば、ニセコは外国人だらけの町になることは避けられない。 <取材・文/福田晃広・野中ツトム(清談社)> ― 外国人に買われるヤバい土地 ―
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