あと数ケ月で消費税10%に。日本経済の余命は1年を切った/倉山満
第三の敵が、リフレ派を気取る裏切り者だ。当たり前だが、スパイは熱烈な味方のフリをする。そして、人をミスリードする。
保守・リフレ派を気取る論者の中には、「安倍首相は増税をやめる」と言いふらした者がいる。一昨年の総選挙、昨年の総裁選挙で安倍首相は「消費増税をやり抜く」と公約したが、味方のフリをしたスパイは「安倍首相を信じろ」と批判を封じた。こういう人たちの特徴は、都合が悪くなると黙る、過去の自分の発言をなかったことにすることである。
そもそも、ここまで増税を公約して、大掛かりな予算措置までとって、今さらやめるなど許されるのか。もし本当に安倍首相が消費増税をやめる方法があるとしたら、内閣総辞職しかありえない。
そもそも金融緩和の肝は、インフレターゲットだ。政府と日銀が目標を決めて、「経済成長率を2%まではもっていく」と宣言しているから、国民は安心してお金が使えるのだ(経済学の用語で「インフレ期待」と言う)。増税するとわかっていたら貯めこむに決まっている。安倍首相の態度がアベノミクスを破壊している責任は取ってもらう。
日本経済の余命は1年を切った。誰かが声を上げねばなるまい。
そういえばある日のハマコー曰く、「社会党、もっとヤジれ!」
―[言論ストロングスタイル]―
皇室史家。憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本近世史』が2月28日より発売
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