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安倍首相の外交が「四流」な理由。トランプをノーベル賞に推薦って…/倉山満

 小国韓国に舐められるまでに落ちぶれた日本。この6年間の責任は、自ら外交を主導した安倍首相にある。河野太郎外務大臣でも、岸田文雄前外務大臣でもなく。  先日、北朝鮮が、日本政府認定拉致被害者の田中実さんが平壌で生きていると伝えてきたそうな。17年前は「死んでいる」と言っていたのだから、日本政府は「嘘つき」となじるべきだ。北の思惑は、「本人の自由意思で住んでいる。拉致ではない」と言わせる気満々だ。これを唯々諾々と呑む気か?  小泉首相とてアメリカとの同盟関係を利用して(5人だけとはいえ)拉致被害者の奪還を実現したが、それでも最低限の国防努力をした。不審船がやってきたときに自沈に追い込み、さらし者にした。「1人も返さねば殺すぞ」という国家意思を示したのだ。  さて、安倍外交では?  安倍首相自慢の外交だが、ルーティンすら破壊した五流の民主党よりはマシだ。しかし、特に実績はないが、ルーティンな事務だけをこなし続けた三流の宇野宗佑外相と比べたら、一格落ちる。だから四流だ。
宇野宗佑氏

’87年、竹下内閣外相として就任会見をする宇野宗佑氏。その後、第75代内閣総理大臣に就任するも、2か月で退陣。ルーティンな事務をこなし続けた宇野外交に比べ、安倍外交は?(写真/時事通信社)

 言ってしまえば、日本は「アメリカ幕府の外様大名」だ。トランプをノーベル賞に推薦して、歓心を買うのが生き残る道ということか。  それに何の意味がある?
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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