仕事

中高年サラリーマンの心が折れる時。50代以降「3回ショックがある」

 少子高齢化が進む昨今、長く働き続けることはもはや必然に。かつての「働き方」がいよいよ微塵も通用しなくなるこれからの時代、60歳以降の人生を確実に乗り切るうえで必要となるものとは一体? 経歴よりも資格よりもずっと重要となる「サラリーマン生活の適切な終え方」ここに考察する——。 会社員人生の終活

働く気はあったのに……それでも会社員人生に自ら終止符を打つ理由

 内閣府が’13年に行った調査によると、60歳以上の男女の約7割が65歳を超えても働きたいと回答。そのうち、「働けるうちはいつまでも働きたい」と答えた人の割合が、約3割に達したことからもわかるように多くの人が60歳、65歳の区切りを超えてなお、できるだけ長く働くことを希望している。しかし、その一方で働く気持ちはあったものの、当初の想定より大幅に早い段階で自ら身を引くケースもある。 ======== ■「高年齢者雇用安定法」改正後の高齢者の就業希望の状況 60歳くらいまで 11.8% 65歳くらいまで 21.4% 70歳くらいまで 23.6% 75歳くらいまで 10.1% 76歳以上 2.7% 働けるうちはいつまでも 29.5% 無回答 1.0% ※内閣府「平成25年度高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」より ======== 「65歳まで残れる制度がありましたが、62歳で一区切りをつけることにしました」と振り返るのは2年前に大手電機メーカーを退職した綾瀬雅博さん(仮名・64歳)。マーケティング系の部署で部長まで務めた綾瀬さんには60歳の定年後に関連会社の管理職のポストが用意されていたという。 「給料はもちろん減りましたが、それでも『長』がつく肩書を用意してくれた会社には今でもとても感謝しています。ただ、自分がいてもいなくても、その部署の成果には何の影響もないことをすぐに悟ってしまって……。結局、妻にも納得してもらって、自己都合で退職することにしました」  こうした決断について人材育成企業の代表を務める前川孝雄氏は次のように分析する。 「現行の雇用制度になったことで、大企業の社員は”終盤戦”で3度、ショックを受けることになりました。最初が55歳前後の役職定年。正社員であるものの、肩書がなくなり、大きな喪失感が生まれる。2度目が60歳の定年で、ここでは正社員から嘱託社員などに処遇が変わり、いよいよ居場所がなくなる。  最後が65歳の2度目の定年。しかし、65歳を待たず、心が折れてしまう人もいます。頭ではわかっていても、いざその現実を突きつけられると受け入れることができない方は少なくありません」  環境の変化を受け入れる「心の準備」もまた会社員の終活には欠かせないようだ。 — 会社員人生の終活 —
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