不倫する人は「不倫遺伝子」を持っている…生物学で解説
そもそも根本的な体のつくりにおいても、人が不倫を想定している生物だとわかるという。
「ヒトのペニスがなぜキノコ形なのかというと、女性の膣内をピストン運動しながらほかの男の精子を掻き出しやすくする目的があるため。アメリカの研究チームがペニスの返しがある模型とない模型を使って、膣の模型に精液に見立てた液を入れピストン運動の再現実験を行ったところ、棒状では35%しか掻き出せなかった。しかし、返しがあると91%も掻き出せるという結果が出ました」
また一度の射精で約3億個といわれる精子の種類にも特徴がある。
「精子のなかでも卵子に向かう精子『エッグゲッター』の数は少なく、ほとんどは他人の精子を撃退する『キラー精子』や別の精子の侵入を防ぐ『ブロッカー精子』であるとイギリスのロビン・ベイカーらが言っています。さらにセックスの間隔が空く場合や相手をあまりガードしていない場合には、射精時の精子量が通常より多くなる。これらはすべて女性が浮気するリスクを考えての防衛本能です」
さらに不倫気質の強弱に関わるのが睾丸の大小だ。
「これもベイカーらの研究ですが、睾丸が大きい男性は浮気がちなタイプが多かったといいます。さらに、別の研究で睾丸とイクメン男性との関係を調べたところ、睾丸の小さいタイプはイクメン傾向に。彼らはテストステロンのレベルは低いが、我が子の写真を見ると脳の報酬系が興奮することがわかりました」
==========
<動物別睾丸の大きさとペニスの形状の比較>
【ヒト】
睾丸の大きさ:約50g
ペニスの形状:キノコ形
詳細:ヒトの睾丸は約50gで、全体重に対する割合が、0.08%。このサイズ感は一夫一妻制にも乱婚にも向いていない。ペニスの形状も含め、浮気をすることを想定した構造になっている
【チンパンジー】
睾丸の大きさ:約120g
ペニスの形状:棒状
詳細:発情期になるとあたり構わず乱交状態になるチンパンジーは、精子の数で他のオスを上回る必要があるため、睾丸のサイズは約120gと大きい。そしてペニスも約8cmと長くなっている
【ゴリラ】
睾丸の大きさ:約30g
ペニスの形状:棒状
闘いに勝ったオスがメスを独占していくゴリラには、精子間の争いがなく、体格に比して睾丸のサイズ(約30g)もペニスのサイズ(約2.5cm)も小さめ。負けると横取りはできない
==========
狩猟採集の時代から、現代まで遺伝子レベルで大きな変化はなく、竹内氏は「人間には不倫も立派な繁殖戦略の一つ」と力説する。
ヒトは、そもそも不倫に抗えない生き物なのである。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
― 男も女も、なぜ不倫するのか ―
![男も女も[不倫したい]症候群](/wp-content/uploads/2019/04/AdobeStock_188794484-550x367.jpg)
―[男も女も、なぜ不倫するのか]―
1
2
【関連キーワードから記事を探す】
小学生のとき「母の不倫」を知り、“性的逸脱行動”に…「男性を憎んでいた」26歳女性がたどり着いた現在地
不倫がバレる女性に共通している言動。「これは不倫じゃなくて…」女性たちの“言い換え表現”に驚き
【裏ワザ】「LINEは適宜消す」「コンドームは使い切る」不倫夫が“妻バレ”しないために実践する小ワザを明かす
【人妻告白】不倫する人妻が「相手に求めること」で一番多かったのは…“男性の顔”を重視しない納得の理由
中流世帯の性生活「何年もパートナーとレス」が7割。“子供をつくる余裕がない”経済的理由のレスも
この記者は、他にもこんな記事を書いています