7月の新ドラマ、大人の男にすすめたいベスト5
今週からいよいよ始まった7月の新ドラマ。中でも最も前評判が高かったのは池井戸潤原作で大泉洋主演の『ノーサイド・ゲーム』(TBS系・毎週日曜21時~)だったが、初回視聴率は13.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と、思ったほど数字が伸びなかった。
というワケで、今回は、ドラマ関連本に多数関わった筆者が、“『ノーサイド・ゲーム』以上に面白いんじゃないか?”的な作品5本を独断でセレクト。ベスト5形式でご紹介しようと思う(スタート日の記載がないものは、すでに放送開始)。
●テレビ東京系・毎週月曜22時~ 7/22スタート
出演:反町隆史、小池栄子、堀井新太、和久井映見など。
原作は現役弁護士・村上謙一の『いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる』。
この「ドラマBiz」枠は骨太なドラマを送り出そうという作り手の気概が感じられるが、そのコンセプト上、毎回毎回同じような“企業再建モノ”になりがちだった。
だが、今作は中小企業を倒産から守ることに心血を注ぐ弁護士の活躍が描かれるヒューマンドラマ。実話がもとになっているので、サラリーマン視聴者には参考になりそうなエピソードが展開されそうだ。さらに主演の反町隆史は自身初の弁護士役。あの『相棒』でのひょうひょうとした刑事役との違いをどう出してくれるかにも注目したい。
●テレビ朝日系・毎週木曜21時~
出演:大森南朋、松雪泰子、飯豊まりえ、高杉真宙など。
韓国ドラマ『サイン』をリメイクした法医学ドラマ。大森南朋が解剖医役で民放の連ドラ初主演。演じる柚木貴志は新人解剖医・中園景(飯豊まりえ)とコンビを組み、さまざまな事件の真相を追い求め、その裏にある“不都合な真実”を隠蔽しようとする権力者たちとの壮絶な戦いが繰り広げられていく。
今クールでは韓国ドラマのリメイク作が3本放送されるが(しかもすべてサスペンス)、あえて期待作を挙げるなら本作だろう。
同局の人気長寿ドラマ『法医学教室の事件ファイル』を例に出すまでもなく、法医学もの+サスペンスは鉄板中の鉄板。口が悪く偏屈で変わり者だが解剖の腕は超一流という主人公を演技派の個性派俳優・大森南朋が演じるという点でもイメージピッタリで興味深い。その熱演に期待したい。
●テレビ朝日系・毎週土曜23時15分~ 7/27スタート
出演:間宮祥太朗、渡辺大知、矢本悠馬、徳永えりなど。
原作は『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』なとで知られる人気漫画家・森田まさのりの最新作。
間宮祥太朗演じる主人公・圭右は人を笑わせることが大好きな“学園の爆笑王”。その圭右が転校生にして元芸人の潤(渡辺大知)とコンビを組み、お笑い芸人デビューを目指す。要は若き漫才コンビの成長していく姿に家族愛や友情などさまざまな人間模様を絡ませて描いていく青春ストーリーである。
とにかくまず、原作がしっかりしていて面白いのが安心材料である。『ROOKIES』同様に、登場人物名がプロ野球の選手や実在の芸人の名前から取られているなどの小ネタも嬉しい。さらになんといっても注目は劇団ひとりが連ドラで初めて演出を担当すること。現役バリバリの最前線で活躍する人気お笑い芸人が、どんな味付けでドラマを料理するのか、期待が膨らむ。
第5位『ドラマBiz リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~』
第4位『サイン ―法医学者 柚木貴志の事件簿―』
第3位『べしゃり暮らし』
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