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「すべてはアベが悪い」「安倍さんはすべて正しい」と主張する者たちを同時に葬り去れ/倉山満

自民党もひどいが、野党はもっとひどい

 結果は、安倍自民党(創価学会傀儡)は議席を減らしながらも過半数を維持。「これで増税は承認された」と与党の幹部たちは嘯く。増長は自民党のお家芸だ。  そもそも、民主政治とは何か。有権者が選挙により、自分たちの代表を選ぶことである。少なくとも、まともな選択肢が二つ以上なくては、選挙をやる意味がない。三つ以上必要かどうかは知らないが、選択肢が一つしかないのなら、ファシズムで構わない。今の日本には選択肢ゼロだが、どうしてこうなったか。  本来は時限政党だった自民党が、賞味期限をとっくに切れても、ゾンビの如く腐敗しながら、政権与党に居座り続けているからである。  1955年(昭和30年)、自由党と日本民主党が合併して、自由民主党(自民党)が結成された。当時は米ソ冷戦の真っ最中で、ソ連の代理人である日本社会党に対抗するために保守二大政党が合同した。  保守合同を推進した自民党幹部は「この党は20年持てば御の字だろう」と語り合ったらしい。現に20年で自民党の全盛期は終わった。自民党は思想も理念も政策も何もないと揶揄されたが、それでも「資本主義と日米安保体制」だけは、党の共通見解だった。そして、高度経済成長を実現した。  ところが約20年目に田中角栄という大売国奴が現れ、以降は中国共産党の手先が自民党を牛耳るようになる。こうなると、「資本主義と日米安保体制」すら、ド~でもよくなった。バブル崩壊後はまともな経済運営すらできなくなり、2度ほど政権から滑り落ちた。しかし、短期間で与党に返り咲いた。  自民党もひどいが、野党はもっとひどいからである。ずっと。  今次選挙で安倍自民党(創価学会傀儡)は「民主党の悪夢に戻りたいか」と有権者を脅した。もはや、それしか言うことが無いのだろう。確かに地獄の東日本大震災の不手際とデフレ不況の記憶は生々しい。それに対して安倍内閣は災害対策だけはマトモだし、不十分とはいえ景気は回復している。  ただ、それも終わりだ。景気は既に悪化している。消費税が10%に増税される秋にはさらに悪くなるだろう。東京オリンピックが終わる来年の夏には、地獄が来るだろう。
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愚策と白痴の二択では…
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13歳からの「くにまもり」

あなたが総理大臣だったら何をしますか?

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