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貯金1000万円は年収300万円の人でも17年で可能

 老後資金2000万円と言われても、貯金ゼロという人は多いはず。だが、なかには低所得なのに1000万円近い貯金をしている人もいる。そんな涙ぐましいドケチ節約術を紹介。これを読めば、老後資金の貯め方が見えてくる!?

年収300万円の人でも、17年で貯金1000万円に

 低所得でも貯金1000万円という夢の大台は可能なのか。自身も毎月3万円貯金から始め、1000万円貯金も見えているFPの水野綾香氏は「貯蓄はダイエットと同じ」と話す。 「貯金は給与の20%が基本です。仮に年収300万円の人の手取りなら、月4万円。ただ、いきなり無理なゴール設定をしても苦しいのはダイエットと同じ。途中で挫折してリバウンド(=浪費)してしまいます。大切なのが成功体験。まずは月2万円を1年間続け、貯金の楽しさを知ることから始めてください」  そこで、水野氏に年収300万円の貯金シミュレーションを試算してもらった。
低所得でも[1000万円]貯金術

<1000万円貯金シミュレーション>
※年利5%で非課税、利息は期末一括払いで算出
月2万円から徐々に積立額を上げていき、3年目から月4万円を捻出。126万円が貯金できてから、積立金全額を資産運用に投入していき、年利5%を複利で資産運用していく。目標値を設定し、右肩上がりのイメージをつねに意識してモチベーションを保つことが重要だ

“貯金=趣味”にマインドを変える

「1年目は月2万円を積み立て、貯金の成功体験を得ます。そして2年目に月3万円、3年目に月4万円と増やし、常に半額を資産運用に回していきます。6年目には貯蓄額が126万円に到達しますが、万が一に備えて現金で持っておくべき資産は月収半年分が目安。そこからは月4万円を全額資産運用へ注ぎ込みます。ダイエット同様に、ご褒美も必要です。100万円、200万円など節目となる金額まで資産形成がうまくいったら、旅行を自分にプレゼントするなども長続きさせる秘訣です」  運用方法はつみたてNISAなどを活用。これを年利5%で複利で増やしていくと、16年7か月で貯金1000万円に到達する。  たしかに計算上は実現可能だ。しかし、月4万円を16年以上積み立てるのは相応の努力が必要に思えるが……。水野氏が成功させた貯金テクニックは何かあるのか。 「半ば強制的に給与から別口座に移す“先取り貯蓄”をやっていますよ。こうすれば、天引きされた給与で生活することを考えられます。もちろん固定費の見直しなども大切ですが、何よりも重要なのは貯金を楽しむ=趣味にすることです。貯金マインドを形成し、自信をつければ、気づいたときには1000万円貯まっています」  貯金1000万円が実現でき、少しでもお金に関する不安を払拭できるなら、本気で考えたほうがいいかもしれない。 【ファイナンシャルプランナー・水野綾香氏】 金融総合代理店を経て、現在はクラウドポートで広報務めながらFPとして講演や雑誌・インターネットメディアへの寄稿などで活躍中
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