ユニクロの時価総額は世界第2位…その強さの根拠を数字で読み解いてみた
「現金が多い」のは、なぜ凄いのか?
資産のうちの約50%が現金及び現金同等物で占められていることがわかります。これ、かなりすごいことなんです。
現金が多い企業のことを「キャッシュリッチ企業」と呼びますが、ユニクロの財務諸表はまさにそれ。その凄さの理由はおわかりでしょうか。
一つ答えを言うならば、黒字が出ても、無理にお金を使おうとせずに多少の税金を払ってでも会社にお金を残している点が挙げられます。現金があれば、会社が潰れにくいことは、以前マクドナルドの回で解説しました。
ただし、アパレル業界は季節やトレンドにより売れ行きが大きく異なるため、安定して現金を残し続けるのが難しい業界です。一般に、現金預金に対し、売上債権(売掛金・受取手形など)、棚卸資産(在庫・仕掛品など)の割合が低いほどキャッシュが貯まりやすい構造になります。
ユニクロは、この2つがしっかりしているのです。
売上債権は、取引相手をよく見極め、期日を決めてきっちり回収しなければ減らせません。しっかりお金を回収できているんですね。棚卸資産は、月ごとの売上を正確に予測し、そこから適正な在庫量を維持しないと減らせません。ユニクロは、商品の情報管理を徹底することでロスを防げていることはすでに説明しました。
ユニクロは1980年代のトヨタだ
―[あの企業の意外なミライ]―
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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