前澤氏はZOZOの経営に失敗したのか?見落とされる3つの誤解
―[あの企業の意外なミライ]―
9月12日に発表されたヤフーによるZOZOの買収発表会見。涙ながらに自社への想いを伝える前澤社長の姿を目にした人は少なくないでしょう。この令和最初の衝撃的買収劇を受け、週刊誌等のメディアでは「前澤・前社長の裏側」を報じる記事が目立っています。
それらの記事を眺めてみると、彼個人のパーソナリティにフォーカスを当てたものが目立ちます。しかし、この買収劇の背景を前澤氏の「個人的資質」ではなく、あくまでZOZOという一つの企業が「経営戦略」として行った合理的判断と考えて分析すると、本件はまったく違った側面が見えてきます。
なぜ前澤氏は、ZOZOをヤフーに売却したのでしょうか。そして、彼はなぜ退いたのでしょうか。(株)フィスコの企業リサーチレポーターである筆者・馬渕磨理子が、前澤氏退任の理由を分析していきます。
キーワードは「3つの誤解」です。
1)「ZOZOARIGATO」の“割引と寄付”が理解されなかった
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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