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今年も栄冠に輝くのは、どの妄言か?「おっさん流行語大賞2019」――patoの「おっさんは二度死ぬ」<第71話>

 

パチンコ・スロット屋で開店待ちの列に並んでいるおっさんに聞いた2019年の流行語

【パチンコ屋で開店待ちの列に並んでいるおっさんに聞いた2019年の流行語】 1.P 2.設定付きパチンコ 3.自己破産なし 4.パチンコ遊戯人口、4年ぶりの増へ 5.山ちゃん復帰  今年は目立ったヒット機種がなかったのか、機種名がランクインすることはなかった。昨年同様、パチンコ自体に関するシステムへの興味が強い。1位と2位にランクインした「P」や「設定付きパチンコ」は完全にシステム変更を意識した語句だ。  3位の「自己破産なし」にいたっては、昨年実施したアンケート調査を覚えていた常連が、「そういや今年は自己破産したやつ常連にいなかったな」と複数人が思い返してくれたためランクインとなった。なぜ流行語の基準が自己破産なのかは分からない。  4位については、急にレジャー白書みたいなことを言い出した常連がいたためランクインとなった。減少傾向であったパチンコの遊戯人口だが、今年は50万人増の950万人であるとの報告だ。なぜそれを突然語りだしたのかは分からない。  5位にいたっては、昨年の調査で自己破産したと言われていた常連の山ちゃんがパチンコに復帰したという明るいニュースだ。果たして明るいことなのかわからないが、なぜか山ちゃんは笑顔だった。本当に大丈夫かよ。  今年もパチンコ業界はシステム面でも自己破産面でも激動の年だったといえる。 【スロット屋で開店待ちの列に並んでいるおっさんに聞いた2019年の流行語】 1.バジリスク絆 2.有利区間 3.6号機 4.破壊神山本 5.まどか&マギカ  スロットのほうでは機種名が上位を占める結果となった。1位のバジリスク絆は、今年限りで撤去となり、もう打てなくなる名機だ。多くの人を魅了した名機が終わるとあって名残惜しく流行語に挙げるおっさんが多かった。  バジリスク絆はその特性から、偶奇設定の判別が比較的に容易であるので「設定1」がまるわかり、という事情から「設定1」を入れずに「設定2」を入れる店が多かったが、撤去が決まったあたりから平気で「設定1」を入れるようになったと嘆くおっさんもいた。はっきり言って話が長い。  2位の「有利区間」、3位の「6号機」は新しいスロット基準への関心でランクインとなった。ただし、発展的意味合いではなく「有利区間だけは極悪」「6号機だけは無理」とネガティブに挙げる人が多かった。  4位には昨年に引き続き「破壊神山本」がランクインしてきた。つまり、昨年と同じやつが同じことを答えてきた。なんなんだよ山本。何が破壊神なのか、何を破壊したのか。そもそも山本は誰なのか。流行語の根幹を揺るがしかねない回答だが、それ以上は何も答えてはくれなかった。  5位にいたっては、こちらも今年で撤去となる機種の名前だが、名前を間違っている。「まどか&マギカ」ではない。「まどか☆マギカ」が正確なわけで、決して「まどか」と「マギカ」二人の物語ではない。
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 ワンクリック詐欺サイトの電話番のおっさんに聞いた2019年の流行語大賞
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