仕事

初めての副業、趣味で稼ぎ続けるために必要な“時給の意識”

「働き方改革」に伴い、政府も副業を後押しする昨今。スキマ時間に手軽にできるものから、まとまった元手や時間を要するものまで、その内容は多種多様だが、果たしてその明暗を分かつものは何なのか?

SNSでの口コミ戦略のコツ

 休日など自分の時間を割いて行う副業だからこそ、好きな趣味やライフワークを生かして、自分らしくやりがいを感じる仕事でお金を稼ぎたいという人は少なくないだろう。“好きなことを仕事にする”趣味起業コンサルタントとして活動し、これまで400人以上の趣味起業家を育ててきた戸田充広氏は情報を発信して人を集める“ファンづくり”と、利益を生み出す“仕組みづくり”の大きく二段階に分け、趣味起業で稼ぐノウハウをレクチャーする。

戸田充広氏

「趣味起業は二言で言えば“知ってもらって、ほしがってもらう”です。一般の人がお金をかけずに知ってもらうためには、ブログやSNSで積極的にアピールをするしかありません。ブログは基本的に一方的な情報発信ですが、コンテンツを蓄えられるので広告宣伝に向いています。  一方、SNSはコミュニケーションをとりやすく、ファンづくりに適しています。ファンづくりというと尻込みしますが、要はフォロワーとの距離感が縮めて“仲良くなる”ことです。コメントなどにマメにレスポンスを返したり、交流を深めたりすることが差別化・ファンづくりにつながります。できればブログとSNSの両方を使って相乗効果を狙いましょう」

脱サラし、趣味の木彫りを副業から本業にした土田大二郎さん

手で彫ったとは思えないほどなめらかなカーブと、かわいいデザインから生み出される、まるでぬいぐるみのような作品が特徴

 知名度も特別な実績もない普通の人にとって、SNSやブログでの集客は趣味起業を軌道に乗せる上で一番のハードルだろう。自分からSNSで闇雲にフォローするだけでまともなフォロワーが増えるとも思えない。 「見込み客が集まっていそうな場で、自分のことを知ってもらうことがポイントです。同じ趣味の人が集まるリアルイベントに参加し、交流を深めてSNSでつながるといったことも有効ですが、口コミを起こす工夫をしましょう。  ある“夫婦問題カウンセラー”は夫の愚痴を言い合うSNSのコミュニティのスレッドにアドバイスを書き込み、注目を集めていった例があります。また、カウンセラーとして活躍したい場合、お役立ち情報としてブログ記事で『こういうケースのときは、どうするのが正解だと思いますか?』と問いかけ、答えやすい3択クイズ形式にすると、読者がコメントを書き込みやすくなります」  ストレートにSNSでシェアしてくれた人向けの特典を用意するのも効果的だ。あまりコストをかけられなくても、アイデア次第でフォロワーが思わずシェアしたくなる企画は可能とのこと。 「音楽が得意で趣味起業した人で希望するフォロワーのイメージソングを作り、動画にしてプレゼントすることでフォロワーを増やした人もいます。動画をプレゼントすることで、フォロワーが自分のSNSなどで拡散しやすくなるんです。ドッグマッサージを販売したいという人で、“犬の変顔コンテスト”を開催し、SNS上で拡散されたケースもありましたね。  例えば、釣りの仕掛けのPDF教材を販売したとき、『SNSでシェアしてくれた人は同じ仕掛けの作り方を動画でもご覧いただけます』という感じで二段構えにすると、単に仕掛けを紹介するよりシェアされやすくなります」  SNSは拡散力が高いTwitter、写真を活用しやすいInstagramなど、それぞれ特徴を考慮し、自分が使い勝手のいいものを選び、信頼感のあるプロフィールを意識することもポイント。 「資格や趣味歴(年数)、実績など客観的にわかりやすい数字があると、信頼度が上がります。まだまだ始めたばかりという人はきっかけや根拠の部分、ただ『好きだから』ではなく、具体的にどういう思いがあるのかを伝え、コンテストに出品など行動の履歴をなるべく紹介しましょう」
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