『足が大根みたいに真っ白だね』はいったい褒めているのか!?
憮然!
頑張ってはいるものの……
ホメ下手トーク
「付き合い始めの頃、ミニスカートでデートに行ったら、『足が大根みたいに真っ白だね』と微笑みながら言われた」(31歳・介護)、「『僕、しもぶくれが大好き』と告白された……」(34歳・販売)、「『毛深いところも好き』と言われて、どう喜べばいいのよ!?」(25歳・不動産)と、女性の怒りの声が止まないわけだから、巷で言われるように、日本人男がホメ下手なのは確かなのだろう。
「『結婚しよう』というプロポーズの後、言われたのは、『50歳までは一緒にいようね』だった……」(37歳・営業)って、来世・再来世どころか、現世の、しかも期間限定とは寂しすぎだし。
このほか、「会社の同僚からモーレツなアタックをうけて、付き合い始めたのだが、あるとき、『会社ではお前が一番』と言われてビミョーな気持ちに。女子社員5人だけだし」(29歳・警備会社)、「会社の先輩と不倫関係になって、最高に盛り上がっていた最中だったが、『お前が大好きだから、1か月に1度は会いたい』と言われ、1か月に1度だけかよ?と、気持ちが一気に冷めた」(34歳・食品)、「エッチな写真がほしいと彼氏に頼まれ断ったら、『世界中にボクだけだよ。キミのそんな写真をほしがるのは』と囁いた。私にはお前しかいないのか!?」(39歳・看護師)と、男が迂闊なのか、女が細かいのか、ある一言が愛の行く末に陰を落とす事例は多い。
また、ついやりがちなのが、彼女を持ち上げるようと誰かと比べ、地雷を踏んでしまうケース。
「『長山洋子よりあんたのほうが好きだ』と散歩中のじいさんに言われた」(37歳・パート)なんてのは微笑ましいエピソード。「今まで付き合った中でキミが一番」と言ったことのある人も多かろうが、「まったくうれしくない!」(25歳・塾講師)というのが女の本音だと心得るべし。「今まで出会った女性の中で、一番、個性的だからつきあってほしい」(27歳・医療)と言われても、女の自尊心はくすぐられないのだ。
そして、もっとも多かったのが、「『お母さんみたいで一緒にいると安心する』といわれ、身の毛がよだつほど引いた」(25歳・小売)というように、「お母さん」を引き合いに出すケース。女性の母性本能をくすぐろうと思っての戦略的発言だとしたら、それは大いなる勘違い。女はマザコンの宣誓としか受け止めない。それはすなわち、即刻「却下」を意味する。
さらに、「キミの子供になりたい」というのもチラホラあり……。
「オレ、お前の子供に生まれればよかった。毎日、こうやって、お前の手料理を食べ、毎晩、お前の胸で眠りたいから」と、年下の彼氏から甘~く囁かれた女性(27歳・金融)は、「こいつ、私に寄生するつもりかよ!?』と別れを決意した」なんて話も。
「成功者はホメるのが上手」というが、逆も真なり。そう、ホメ下手は愛に破れる。に、してもだ!
「インスタントラーメンもふたりで食べると美味しいね」と言う男の純情を、「私はそんなんで満足したくない!」(27歳・美容)と一刀両断ってのは冷たすぎやしませんか。「藤原紀香なんて、たいしたことはない。キミのほうがきれい」とホメても、「たいしたことないという女よりきれいと言われてもビミョー」(28歳・広告)なんて言われたら、面倒くさすぎ! 多少はこっちの苦労も斟酌してくれまいか。
― 女がドン引いた[狂気のラブトーク]に呆然【5】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ