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ラブホスタッフが驚いた宿泊客の忘れ物。一番恐ろしかったものは?

もっとも恐ろしかった忘れ物

腕時計 上野さんは、「今までで一番恐ろしかったものというと……『腕時計』ですね」と言う。この答えには、一瞬拍子抜けした。時計って、ピアスよりは大きいが、忘れ物としては至って普通だからだ。ではなぜ、上野さんは『時計』を挙げたのか? 「忘れ物をお返しする時に、通常はその忘れ物の特徴をお客様の口から言ってもらうんです。スマホだったら『カバーはどういうものですか?』と聞いて、当たっていたら返すという感じで。腕時計も確かに忘れ物としてはけっこう多いので、取りに来た方にブランドを聞いて、当たったら返すという手続きは取ります。だから、もし時計の忘れ物があったら、必ずネットで検索して、価格を調べるようにしているんです」  ある時、いつものように検索して調べてみると、なんとその価格は1000万円オーバー。世界中でも数えるほどしか存在しない逸品だったのだ。 「そんな高価なものを置き忘れることができる、その人の財力が怖ろしくて怖ろしくて(笑)。いつもは、忘れ物はフロントでお預かりしているんですが、この時だけは金庫に厳重に保管しました。その時計の正体を知った従業員さんが持ち出して、二度と戻ってこない可能性があるじゃないですか。ちなみに従業員さんには『50万円ぐらいみたいだよ』と言っておきました。その腕時計の持ち主は、後日無事に(?)取りに来られましたので、私も一人で安心していました」  着ぐるみから1000万円オーバーの腕時計まで、「それをなぜラブホに忘れたのか」を考えると、何とも不思議な気持ちになるものばかり。特に着ぐるみは、プレイにも使用されたのだろうか? だとしたらシュールすぎる。ラブホテルはやっぱり、何が起きるか分からない空間なのだ。<取材・文/諏訪ミツ雄>
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