他人からの批判が気になる人に、お勧めしたい思考法<プロ奢ラレヤー>
「僕に奢りたい人はDM(ダイレクトメッセージ)ください」――
「他人のカネで生きていく」というモットーを掲げ、見ず知らずの人に奢られることを“生業”とする、「プロ奢ラレヤー」。
Twitter上でつぶやく日々の気づきや、奢りに来た人の奇想天外なエピソードが反響を呼び、フォロワーは2年半で約9万人。彼に奢った人は政治家、医師、経営者、研究者、芸能人、パパ活女子、前科持ちなど各界各層2000人以上となり、インターネット上の話題をつねにさらっている。
なぜ人々は奢ってまでも彼に会いにいくのか? 彼の唯一無二の「奢られ活動」の原点を記した著書「嫌なこと、全部やめても生きられる」が昨年12月20日に発売された。
その中から、いくつかお届けする。
SNSをやっていると、しばしば「クソリプ」に出くわします。
「クソリプ」とは、クソとしか言いようがないほど低レベルなリプライ(返信)のこと。「死ね」「キモい」「うざい」「消えろ」などの知能を一切感じられない悪口や、自分の意見と異なることを呟くと「そうじゃない!」とムキになって反対意見を述べてくるものまで、さまざまなものがあります。
僕を傷つけようとしている意図を感じるもの、討論めいたことをして自分の存在を誇示したいような人もいて、まあとにかく、フォロワーが9万人もいると、いろいろなクソリプが届きます。
そういうものに対する僕の対処法は「ブロック」。でも、一切ムカついたり傷ついたりしていません。強がりじゃないっすよ(笑)。
クソリプ自体に実害はなく、殴られるわけでも、金を奪い取られるわけでもない。面白ければネタにもなるけど、突然現れた不快な人の戯言なんて、見えなくしたほうが快適だし。
ただそれ以前に、僕の場合、他人と自分の価値観が同じだと思っていないから、批判されても何とも思わないんです。
たとえば、めちゃくちゃ太っていることが美しいとされる国があるとして、そこの国王に「美人だね」と褒められたら複雑な気持ちになると思います。
逆に、(僕から見て)ものすごいブサイクが流行ってる国で「おまえブサイクだな」って言われたら、うれしい。そんな感じ。それと同じように、バカな人にバカと罵倒されることは、褒められているようなものなんですよ。マイナスとマイナスを掛け合わせたらプラスになるでしょ。それと同じです。
何か言われたときにイラッとするのは、その発言者が自分と似た価値観であるっていう前提から出てるんですよね。だから、自分自身に否定されてるような気分になったり、薄々感じていたことを突かれたかのように錯覚して抵抗が生じる。
日本人は、隣の人と自分が同じであることを求めがちですよね。同じ地元で、同じ学校に通って、同じ時間を共有して同じモノを見て育ってるから、中身も同じだと。そんなことあるわけないでしょ(笑)。異民族同士と言ってもいいくらい違っているのが実際のところです。
バカに「バカ」と罵られるのは、褒められているのと同じ
価値観が違う人に批判されてもノーダメージ
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本名、中島太一。23歳。「他人のカネで生きていく」をモットーにツイッターを介して出会ったさまざまな人に「奢られる」という活動をし、現在フォロワー約9.8万人。奢ってくれた人々との邂逅を綴った「奢ログ」を含む日々の考察を有料note「プロ奢ラレヤーのツイッターでは言えない話。」として配信中。著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』(扶桑社刊)、『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略』(祥伝社)。
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『嫌なこと、全部やめても生きられる』 「逃げたら負け」と思っている人々へ。"目からウロコの意識低すぎ実践哲学" |
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