店主の白岩蔵人さんは元々、大手時計ブランドの会社員として10年間働いていたんだそう。このとき「人が作ったものを売る」ということに興味をもった白岩さん。そして「自分自身でブランドを立ち上げ、自分が作ったものを売っていきたい」と思うようになり、ラーメン屋としての独立を決意したんだそう。会社員のすすり子にとって大変痺れる経歴です。素直にカッコイイ。 　もう一つ、すすり子が白岩さんにリスペクトを感じたことがあります。土曜日、店前には絶え間ないお客さんの列、湯気が立つ暑い厨房。追われるような忙しさの中でも、厨房に立つ白岩さんの口角が常に上がっていたのです。ここの店主は聖人か。 「お客さんにはリラックスして和やかな気持ちでラーメンを味わってほしいので、気持ちの面でもいいお店になれたらと思っています。」と話す白岩さん。 　白岩さんの出すステキな雰囲気と間違いないラーメンのおいしさが、ののくらの愛されポイントなのだと感じました。穏やかな空間と極上のぷるぷる麺の虜になってほしい。 　ごちそうさまです！ ＜TEXT／麺すすり子＞ほぼ毎日ラーメンを食べる会社員。豚骨ベースの鹿児島ラーメンで育ち、18歳で上京してラーメンの幅広さと奥深さに取り憑かれる