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【3・11特集】被災地の歓楽街・風俗 復興への道

 東日本大震災により、東北・北関東の歓楽街は大きな被害をうけた。地震で倒壊、津波に流された店舗だけでなく、地震後の断水や停電などで営業停止・廃業になった店舗も多かった。営業できないとなると、そこで働く女性たちの生活再建の道は困難を極め、地元から遠く離れた歓楽街へと“単身赴任”していく嬢も現れた。さらには、自身や家族の生活のために風俗嬢へと転身する女性も急増し、深刻な問題になっていった。

 SPA!取材班は、東北・北関東の歓楽街へ行き、震災後の歓楽街・風俗産業に起きた変化をリポートした。本記事では、震災直後の4月から7月までの間にお届けした記事を振り返っていく。

被災地の歓楽街

◆北関東一の歓楽街・土浦は震災後もますます元気にパワーアップ中!
⇒ http://nikkan-spa.jp/yoru/7866

 2009年末に土浦へ訪れていた取材班は、震災直後「土浦がかなりヤバイらしい」との連絡をうけ、「俺たちの桃源郷が消えてしまう」と焦る気持ちを胸に、再び土浦へと向かった。現地で待っていたのは、震災前よりも賑わいをみせる街並みで、節電営業はしているものの、震災から10日後にはほとんどの店が営業していた。「遊んでもらうことも支援だよ!」と、いわき市からやって来たキャバ嬢に言われ、撃沈コースとなった取材班であった。一方で、断水の影響が大きかったソープランドなど数軒は閉店してしまっており、震災の爪痕の大きさを感じさせた。

◆震災が直撃した仙台・国分町がかつてない活気に沸いている!
⇒ http://nikkan-spa.jp/yoru/17962

 震災から3か月後、東北一の歓楽街、仙台・国分町は直接的被害を受けつつも、奇跡的な復活を果たしていた。平日にもかかわらず12時を過ぎても通りは人であふれ、嬢たちは口をそろえて「稼ぎ時の年末より人通りが多い」と言っていた。ほとんどの店は震災直後はライフラインの不通で休業していたが、4月に入ってから再開するや客が殺到。ボランティア、建設作業員、自衛隊員など「県外のお客」も“癒し”を求めて街を訪れた。県外へと出稼ぎにでる嬢もいたが、多くの嬢は「震災直後は店も開かないし、東京に出稼ぎするしかないかなって思ったんだけど、その後、あまりにもお客さんが来るから国分町に留まった(笑)」と、震災から1か月後には地元で復興に向け通常営業をしていた。

◆着実に復興に向かう福島の熱い夜
⇒ http://nikkan-spa.jp/yoru/43529

 震災から4か月が経った7月29日、ヤクルト×巨人戦が福島県福島市内の球場で行われた。大の野球ファンである記者は、試合で大盛り上がりした後、福島の歓楽街へと繰り出し、試合以上に福島の熱い夜を満喫した。年に一度の巨人戦の夜は稼ぎ時となっており、嬢たちは「今年はプロ野球が開催されないと思ってたから、本当によかった」と安堵のご様子。県外からの客だけでなく、震災後は地元の客で賑わったという。福島の人は仙台が近いこともあり、国分町などへの“遠征組”が多く、地元は割を食っていた。しかし、震災後は「福島から来た」というだけで県外の繁華街からは敬遠され、多くの人が地元で飲まざるを得ない状況に陥ったというのだ。複雑な事情を抱える福島の復興を、これからも応援したい。

◆風俗嬢に転身した被災女性の悲劇(特集)
⇒ http://nikkan-spa.jp/165883

 厚生労働省の集計によれば、震災発生翌日から5月13日までの間に、被災3県で失業手当の手続きを行った人は10万6461人。被災地の雇用問題はかなり深刻な状況に陥った。そんななか、被災女性がナイトワーク、特に風俗嬢として東京などの歓楽街で働きだすケースが急増。家族のためと業界入りを決意した彼女たちを待っていたのは、あまりにも厳しい現実だった。稼いだお金の4割をスカウトと店に抜かれる搾取体制、親切心を装った「避難宅提供鬼畜男」など、耳を疑う悲劇の数々を許してはいけない。

◆[被災女性⇒風俗嬢]に見る東北コミュニティの崩壊
⇒ http://nikkan-spa.jp/9448

 被災地を取材した記者が見たものは、「被災して仕方なく風俗へ」という悲惨な印象ではなく、比較的オープンに風俗勤めをしている風俗嬢たちの姿であった。東北の風俗店は結束も強く、互助システムがうまく機能している。震災後、東北から東京へ多くの“出稼ぎ風俗嬢”が流れてきた。彼女たちは東北の手厚い互助社会から外れてしまい、困難な道を歩むこととなってしまった。東北社会のコミュニティの中で生活を再建できる者、コミュニティから外れ再建が困難な者、そこに生まれた大きな格差を埋めるための実効的な支援策が求められている。

◆震災後、ホストにハマるアラサーOLが増えている理由
⇒ http://nikkan-spa.jp/34608

震災後、被災地以外でも漠然とした不安や無力感から「誰かに傍にいてもらいたい」そう願った独り身は、男女問わず多かった。東京・歌舞伎町では、ホスト通いをするOLが急増したという。テレビや雑誌でホストクラブが紹介される機会も増え、抵抗感が少なくなりつつある背景もあり、「こんなときに彼氏がいれば」と思ったOLたちが扉を開いたのだ。婚活に疲れたOLたちがラクな癒しを求めるのは必然の結果といえるだろう。

◆震災後、観光客の激減に喘いできた北関東温泉街にも復興の息吹
⇒ http://nikkan-spa.jp/yoru/57284

 震災直後に観光客が激減したといわれる、栃木県・鬼怒川温泉を訪問。6月まで開店休業状態が続いたが、鬼怒川の窮地を聞いた県内の客が『ママ、今年いっぱいは宇都宮いかないでこっち来るから』と足を運んで支えた。<構成/日刊SPA!取材班>




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