【3・11特集】復興支援活動の1年間 一番槍はヤンキーだった
―[3・11特集]―
未曾有の災害「東日本大震災」から、間もなく1年が経とうとしている。建物も田畑も道路も……全てが津波に流されて荒野と化した被災地の復興は、果てしないプロジェクトに思われた。しかし、阪神大震災、新潟県中越地震を乗り越えてきた日本人には、復興するための知恵と“絆”があった。しかもその絆は、国内のみならず諸外国とも繋がっており、計163の国と地域、43の国際機関から義援金や支援物資が提供された。被災地は、国内外からの支援により、少しずつではあるが復興の兆しをみせている。
この1年間、被災地以外の人々は何ができたのだろうか? SPA!が今までお伝えしてきた復興支援活動を振り返りつつ、これからも続く支援のヒントにしてもらえればと思う。
◆震災直後、被災地へ駆けつけたボランティア
震災直後の3月末、死者・行方不明は2万7000人を超え(11年3月26日時点)、26万人が避難所生活を強いられている状況をうけ、週刊SPA!4月5日号では「ボランティア童貞のための正しい[被災地支援]ガイド」を特集。物資・住宅・情報・義援金・医療など、様々な分野で活動している支援団体を紹介した。そして、4月12日号「[ヤンキー魂]こそが復興支援を牽引する」では、被災地からの叫びに政府よりも早く応えた“ヤンキー”系の若者たちを紹介。普段なら「チャラい」「ワル」と呼ばれる彼らが、危険を顧みず、見返りも求めず、がむしゃらに救援活動を行った事実は、決して忘れてはならない。彼らは、地元ネットワークや仲間が持つ、絆の強さや大切さを教えてくれた。
ボランティア童貞のための正しい[被災地支援]ガイド
⇒ https://nikkan-spa.jp/3095
[ヤンキー魂]こそが復興支援を牽引する
⇒ https://nikkan-spa.jp/3129
◆楽しみながら復興支援 できうる支援を長く続けよう
震災後のGW。多くの人が避難生活を余儀なくされているなか、楽しむことが憚れ、世間は自粛ムードとなっていた。しかし、完全なる復興までには長い期間を要するのは必至。できうる支援を長く続けることを考えると、被災地へボランティアに行くこと以外にも、出来ることがあるはず。そこで、5月3日号「GW[東北支援レジャー]ガイド」では、被害の大きかった地域でも通常営業している宿や施設、自宅でできる東北産食材のお取り寄せなどを紹介。5月17日号「福島・宮城・岩手 地酒を呑んで復興支援!!」では、全国の飲んべえたちのために、東北の銘酒に出会える店を厳選して紹介。他にも、野球、花火、読書、ライブなど、様々な方法があった。これらの情報を参考に、日常のなかに少しでも復興支援につながる要素を取り入れてもらえたらと思う。
GW[東北支援レジャー]ガイド
⇒ https://nikkan-spa.jp/3202
福島・宮城・岩手 地酒を呑んで復興支援!!
⇒ https://nikkan-spa.jp/3252
スポーツで復興支援!野球好きのための体験型イベント
⇒ https://nikkan-spa.jp/5942
被災地に花火を「復興」と「鎮魂」への想い
⇒ https://nikkan-spa.jp/17577
文芸界インサイダー小説も!? 異色の同人誌登場
⇒ https://nikkan-spa.jp/44700
震災マンガに描かれた復興への希望「菜の花畑」
⇒ https://nikkan-spa.jp/56960
アニソン紅白2011 復興支援コーナーで「ギャバン」熱唱!
⇒ https://nikkan-spa.jp/138628
◆取材班が見たボランティアの現場
5月17日号「現地参加ルポ[GW震災ボランティア]に行きまくった!」では、被災地での写真整理・支援物資の整理・犬猫保護活動、都内で行われている復興支援イベント、SNS上での相乗り募集など、様々なボランティア活動の参加ルポを掲載。現場では、自己満足を優先し作業をえり好みする人、ボランティア募集に紛れ込んだ怪しい勧誘、被災者が求めていない手作り支援物資など、様々な問題点が見えてきた。「人生観が変わった」と大満足なボランティアがいる一方、現地の人からは「GWを過ぎたら一気にボランティアが減ってしまう」と不安の声も上がっていた。ボランティアに参加する際は、自分のできうる範囲で、本当に被災者のためになる活動に参加してもらいたい。
現地参加ルポ[GW震災ボランティア]に行きまくった!
⇒ https://nikkan-spa.jp/3242
<構成/日刊SPA!取材班>
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