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都知事選で話題、スーパークレイジー君の「美人すぎるウグイス嬢」を直撃!

 7月5日に投開票された2020年東京都知事選。過去最多となる22人の立候補者の中で、「イロモノ候補者」として注目を浴びた人物がいた。スーパークレイジー君党・西本誠氏だ。奇抜なパフォーマンスで若者の支持を集めた西本氏だが、その一方で彼の活動を支えたウグイス嬢が「美人すぎる」とネット上で話題になっている。

友達感覚でわかりやすく。SNSで大人気に

鈴木彩文

鈴木彩文さん(22歳)。本人提供写真、以下同

「美人すぎるウグイス嬢」としてSNSで人気を集めているのは、鈴木彩文さん(22歳)。6歳の頃から地元・長野で芸能活動を始め、現在は上京しフリーのマルチタレントとして活躍している。そんな彼女がウグイス嬢となったきっかけは、西本氏からの誘いだった。 「誠さんと出会ったのは、今年の2月あたりでした。地元の知り合いが誠さんの下で働いていて、紹介してもらったのがきっかけです。フリーでタレント活動をしていると話すと、『今度都知事選に出るから、よかったらウグイス嬢やってみない?』と誘っていただいたんです」  鈴木さんは舞台や映画への出演経験はあったものの、司会業などは未経験だった。ウグイス嬢をやると決めたのは、人助けの意味もあったそうだ。 「最初はTwitterでウグイス嬢を募集しようか考えていたようですが、誠さんのフォロワーには地方の方も多くて、応募が集まらなかったそうです。それにやっぱり、SNSきっかけだと信用に欠ける人もたまにいるみたいで。だからやってほしいって言われて、『困っているみたいだし、やっちゃえ!』って決めました。私も経験したことがないものにチャレンジするのは好きだったので、勢いもありますね」  ウグイス嬢への挑戦を決めたものの、実際に街頭に立つまでは不安もあった。何を喋っていいか分からず「失礼なことを言ってしまったらどうしよう」という悩みを抱えた鈴木さん。誰もが気軽に写真や動画を撮りSNSに投稿できる世の中では、失言も広まりやすく投票にも影響する。悩む鈴木さんに対し、西本氏からこんなアドバイスがあった。 「『何言ってもいいから』って言われたんです。『自由に好きにやっていいよ、俺も自由にやるから』って。実際、誠さん自身もいろんな方の名前を出して街頭演説をしていましたし……。それで肩の荷が下りた感じですね。言っていいかどうか悩むくらいなら、好きに喋ってから後悔すればいいやって思えたんです。それからは好きなように好きなだけ喋っていました。浮かんだ言葉は全部マイクに通していましたね」  ウグイス嬢として自由に話しながらも、意識していたのはやはり若者の目線だ。 「私も政治に詳しいわけではなかったので、堅苦しいことを言うよりも、若い人たちに向けて分かりやすく伝えられたらいいなって思っていました。同じ目線で、友達感覚で引き寄せられたらいいなと」
渋谷での街頭演説の様子

渋谷での街頭演説の様子

 初日の街頭演説は足を止める人がおらず、若年層の有権者たちが集まるようになったのは数日後。その裏には、SNSでの「バズり」も深く関わっている。西本氏の街頭演説を見た通行人がその様子をTikTokに投稿し、大々的に拡散されたのだ。 「街頭演説の初日が渋谷だったので、ダンサーをたくさん集めて派手にやってみたものの、立ち止まって聞いてくれる人は中々いなかったんです。それが2、3日続き、『このまま続けていていいのかな』って心が折れそうになりました。3日目には誠さんが『人が集まらないから、俺たちは夜に向けてやろう』と言い出して。演説できるのは朝の9時から20時までなのに、18時半に集合して1時間半しか演説しないってスタイルを取っていました。それで、池袋で演説した時の動画がTikTokでバズったんです。そのおかげで、若い人がわっと集まってきてくれましたね」  SNSでの「バズり」がきっかけで、街頭演説のダンサーやポスター貼りに参加する人も増えた。その中には、歌舞伎町で働く「夜の人間」たちもいた。
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「政治に興味なんてなかった」選挙を機に変化が
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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