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「アイドルならこのぐらい当然」を押し付けるファン、イベントで胸を…

“ニコニコとチェキを撮るだけで簡単な仕事”ではない

撮影会「ファンから『ニコニコとチェキを撮るだけで簡単な仕事だよね』と言われた時は、本当にカチンときましたね」と怒りを露わにするのは、グラビアアイドルのアキラさん(30歳・仮名)だ。 「DVDのリリースイベントの時に、購入特典でツーショットチェキを撮れるようにしたんです。私はポーズにNGが少ないほうなんで、手をつないだり、腕を組んだり程度のことはやっているんです。ただ、腕を組むのはOKとはいえ、自分の腕を思いっきり私の胸に押し当ててきた奴がいたんです」  もちろん、アキラさんは水着。そのオタクは半袖だったそうだ。つまり、アキラさんの胸とオタクの腕がダイレクトにあたってしまうことになる。 「胸にベト~ってその人の腕と汗がついて、耐えきれなくなって『くっつきすぎですよぉ』って引き離したんですよ。そしたら『グラドルなんだからこれぐらい頑張りなよ。水着を着てチェキ撮ってるだけじゃん?』って。  相当頭にきました。グラドルだから、水着を着ているから、触っていいわけないじゃないですか。それに全員が全員マナーが良くて清潔感があるわけじゃない。何日もお風呂に入っていないような人、口臭がひどい人、汗臭い人もいるし、うざいこと言ってくる人も多い。“ニコニコとチェキを撮るだけで簡単な仕事”だなんて勘違いも甚だしいです」  一応、現役底辺グラドルでもある筆者も、彼女同様にイベントの際にわざと胸を触られ、注意したところ『グラドルでしょ?』と、さも当然のごとく言われた経験がある。またアキラさんは撮影会でも“グラドルだから”という理由で理不尽な強要をされたそうだ。 「グラビアのイメージDVDでは、際どいマイクロビキニを着たり、手ブラをしたりアイスを舐めたりしていますが、あくまでイメージDVDだからやっているんです。それを撮影会で強要してくる人もいます。『DVDで出来ることが何で撮影会で出来ないの?』って責められたことがあります。映像作品と撮影会は別物だと、いくら説明しても伝わらず。最終的に『グラドルとしてプロ意識もって同じことしろよ!』とまで言われて呆れたこともありました」  人それぞれ「○○なら○○くらい出来て当然」という基準は違う。自分のうかつな発言で人を傷つけないように心がけたいものだ。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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