更新日:2021年09月13日 10:49
エンタメ

売れないアイドルの収入源「撮影会」の表と裏。盗撮や薄給で病んでしまうコも――現役グラドル経営者・手束真知子

ミスマガジン2004、SKE48/SDN48の元メンバーという経歴を持ち、今は現役グラビアアイドルとして活動しながら、グラドルたちが働くカフェの経営者でもある手束真知子。そんな“二足のわらじ”をはく彼女だから語れる「フリーランスアイドル論」とは……? 手束真知子

アイドルの撮影会って、いったい何?

 撮影会というワードは皆さんもどこかで聞いたことがあると思います。名前の通り「アイドルを撮影する会」なのですが、パターンやジャンル、値段、システムはそれぞれ違っていて、意外と奥が深いものなのです。  また、撮影会だけで生計を立てたり、撮影会モデルという名で撮影会だけで活動していたりするモデルもいます。それだけに撮影会はギャランティがいいというイメージがありますが、本当に売れないアイドルにとっての貴重な収入源なのか?  撮影会の「裏の部分」まで、今回は詳しくご紹介したいと思います。  まず、撮影会は主に団体撮影会(セッション撮影会)と個人撮影会の2つに分かれていて、団体撮影会では一つの会場に女のコが複数人いて、入場料を払えば全員の写真が撮れます。  1部が45~90分で1日に2~7部設定されていることが多く、値段は1部4000円~、1時間4000円~と、比較的リーズナブル。そのため、初心者や一度にたくさんの女の子を撮影したいという人が集まります。  一方、個人撮影会ではアイドルとお客様が1対1で撮影をします。1部が45~70分間に設定されていることが多く、アイドルはそれを1日に3~8部、多いコは10部もこなす、なんてこともあるんです。  1対1だから値段も6000~1万5000円とお高め。そのぶん、お目当てのアイドルを独り占めできちゃうので、ファンにとっては個人撮影会に行きたい!という人の方が多いんですよね。  場所は、撮影スタジオはもちろん、街中や海・公園などの屋外、プールや銭湯・駅なんてことも……。毎日あらゆるところで撮影会が行われているのですが、そんな撮影会には表と裏が存在するんです。

撮影会の「表」とは?

手束真知子 撮影会のメリットしてあるのは、まず「ファンを増やすことができる」ということです。  デビューしたばかりのアイドルはまず、自分のファンになってもらって知名度を上げることをしなければなりません。撮影会では「アイドルが好きで撮影が好き」という人から写真を撮ってもらうことができるので、なによりも早くファンを増やすことができます。  次に「仕事をしている安心感」。  撮影会はアイドルにとって大切なお仕事の一つ。撮影会スタジオでは出演してくれるアイドルを常に募集しているので、撮影会に出るだけで忙しくなることができちゃうんです。  そして「ギャランティが高い」。  個人撮影会の予約が埋まるようになると、ギャランティも高くなります。団体撮影会で日給2万円、個人撮影会で日給5万円以上稼ぐことも可能なんです。  人気も上がってギャランティも高い。撮影会はアイドルにとって貴重な収入源と言えますね。
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撮影会の「裏」とは?
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ミスマガジン2004(原田桜怜名義)、SKE48/SDN48の元メンバー。現在はフリーランスで活動し、秋葉原でお店「発掘!グラドル文化祭」(guradorubunkasai.net)をオープン。店内では水着のグラビアアイドルが♡むぎゅむぎゅ♡してくれるむぎゅパンケーキが名物として発売中。アイドルユニット「グラドル文化祭」のプロデュースもしている。グラビアDVD「待ちこがれて」「mature」。Twitterアカウント「@machi_pie」Instagramアカウント「@machikotezuka

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