更新日:2020年09月08日 16:26
エンタメ

「毎日会社に出勤のほうがヤバいウイルス」作家・燃え殻が新作で目指したもの

燃え殻が忘れられない、あの人との思い出

CF燃え殻

画・長尾謙一郎

大槻ケンヂ:初対面の際、愛読する大槻の著書『リンダリンダラバーソウル』について熱く感想を述べた燃え殻だったが、意外な事実を聞かされ、「で、燃え殻くんの小説の中の希望はどこ?」と問われる。それは、燃え殻がものを書く上での指針となっている 糸井重里:1作目の出版直後、環境の変化をどう乗り切ればいいか糸井に質問した燃え殻。「答えはすぐ出さなくてもいいんじゃないかな。少しその環境にのまれたり、流されたりしながら、ゆっくり考えていけばいいと思う」という言葉にホッとしたという 会田誠:男木島で行われた会田とのトークイベントに呼ばれたときのこと。イベントの後に会田と観客と酒を酌み交わし、眠りに就いた。翌朝の、ご飯の炊けるにおいと、誰かのおしゃべり、風で膨らむカーテン……燃え殻にとって忘れられない夏の記憶だ 【燃え殻】 ’73年生まれ。テレビ美術制作会社に勤務しながら、作家、コラムニストとして活躍。’17年、初の小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)がベストセラーに。本連載をまとめた『すべて忘れてしまうから』(扶桑社刊)が発売中。電子文芸誌『yomyom』(新潮社)で「これはただの夏」を連載中 <取材・文/兵庫慎司>
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燃え殻『すべて忘れてしまうから』』(扶桑社刊)

『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなった燃え殻による待望の第2作。ふとした瞬間におとずれる、もう戻れない日々との再会。ときに狼狽え、ときに心揺さぶられながら、すべて忘れてしまう日常にささやかな抵抗を試みる回顧録

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