自分に自信がないセクシー女優・夏目響。コロナ禍での異例の大ヒットに本人は…
「AV女優」という職業は、SNSの普及や有名女優たちの活動により、年々志願者も増えているという。それでも業界の中には、名前など残さず一人の“シロウト”として薄く存在していく女性も多くいる。
そんな数いる無名の女優として「名前はまだない」という名前で、DVDを発売した一人の女優がいる。名前もない女優のDVDは、本人の予想以上に大ヒットした。2020年5月、待望のデビュー。その女優の名前は――
「名前はまだない」は、コロナ禍の真っ只中、2020年4月に初めてのDVDを発売した。5月に正式なデビューを決め、そこでやっと名前を決めた。コロナ禍に生まれた彼女の名前は「夏目響」。東北出身の22歳だ。
「自分でAV出演を希望したものの、初めてのDVDが発売される時には、まだ迷いがありました。世間からの目や、風当たりに不安がありましたし、女優としてやっていけるのか自信がなかったです。だから、あやふやな存在のままのデビューにしてもらいました」(夏目響さん、以下同じ)
ここ数年、「明日花キララ」や「紗倉まな」などを始めとする有名女優たちによるマルチな活動や、SNSを通じてのポジティブな発信から、AV女優という職業に偏見を持たず、自己表現の一貫として、自分の夢に繋がる第一歩として、ポジティブにデビューしていく若手女優もいる。しかし彼女はそうではなかった。
「自分の性格は、慎重派で真面目だと思います。田舎出身だけどのどかでゆったりした地元は好きだったし、東京への憧れみたいなものは特になかった。AV出演を決めて上京したのには、自分の中に色々と深い事情があって……。まだ、人に話せるほどまとまっていなくて」
夏目さんはとても慎重に言葉を選びながら、丁寧に話してくれる。
「AV女優を目指していた、という感じではなかったと思います。今までの人生で、AVというものは自分にとって全く関係のないもの、という位置づけでした。エロに興味がなかったわけではないけれど有名な女優さんを数人知っている程度で、積極的に見てみようと思ったこともなかった」
田舎で青春時代を過ごし、性についての知識も浅かった少女。不安はあったからこその無名デビューだった。しかし、そんな彼女の不安とはある意味裏腹に、DVDは飛ぶように売れた。名前のないまま1作目を発売することになったものの、FANZA動画フロアでは3月19日にデイリーランキング初登場1位を獲得した。
コロナ禍で最も売れた新人「夏目響」
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。
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