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「嫌なことから逃げる」はネガティブなことじゃない/レンタルなんもしない人

 コロナ禍の影響で「在宅」が求められるようになった今、家に帰りたくない会社員“フラリーマン”たちは居場所や自由を求め、心をすり減らしている。彼らはどう立ち回るべきなのか。外的環境に振り回されず、時には逃げることもいとわなかった結果、“なんもしない自分”が自然体であるという居場所を見つけ出した「レンタルなんもしない人」氏(以下、レンタル氏)に意見を聞いた。
漂流する会社員の肖像 レンタルなんもしない人

「サラリーマン時代はちょっとでも時間ができればこんな感じに公園でなにも考えず過ごしていました」と回想するレンタル氏

「嫌なことから逃げる」はネガティブなことじゃない

「まず、僕は基本的に何か嫌なことがあったら、ずっと『世間が悪い』と思うようにしています。そう思えるから、自分はダメージを受けないし、自分で自分を責めることもありませんでした」  考え方だけではなく、行動でも自分を逃がすことをしていたとレンタル氏は語る。 「発散できないほどのストレスがあったり、会社でも周囲や家でも、自分を追い詰める存在がいたりしたら、逃げていいし、意識的に距離を置けばいいと思うんです。『嫌なことがあれば逃げる』という助言がありますけど、それって別にネガティブなことじゃなくて、その時の自分に合った最適解を見つける行動なので。  僕自身、会社員時代に、ひどいストレスを感じることが多くて。その日あったこと、感じたことをなんとなく書いて奥さんに渡して、感想やフィードバックをされるでもなく、ただ読んでもらってました。  でもそれが次第に心のよりどころになっていたというか。その頃は僕が奥さんを『レンタルなんもしない人』として利用していたような気がします」

回復している時間と思えればいい

 現在は、サラリーマン男性から「ただ悩みを聞いてください」と依頼を受けることも多いという。 「もし家に帰りたくなくて、例えば車の中で時間をつぶすのが嫌だったら、やめたらいいと思いますけど、嫌じゃないんだったら続けたらいいと思います。  逃げることをネガティブにとらえるってこと自体が、ストレスの原因ではないかなと。自分はそれを好きでやっていて、酸素ルームで癒やされているような状態、回復している時間だと思えればいいと思うんです」 【関連記事】⇒「早く帰ってくるな」妻の在宅勤務で居場所がない40代夫、車にこもる毎日
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公園のベンチでぼーっとしてた
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