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「嫌なことから逃げる」はネガティブなことじゃない/レンタルなんもしない人

会社や家に自分を追い詰める存在がいるなら、逃げていいと思います

 事実、フラリーマンのように、レンタル氏も家にいるより、依頼を受けて回っているほうが気が楽で、ほぼ毎日活動していると話す。 「以前の会社で心がすり減っていたときに、夕方の15分の休憩時間に僕は共有カレンダーに『散歩』って書いて、公園のベンチでぼーっとしてたんです。ほとんどの人は社内で過ごすので、周りからはちょっと笑われたりしましたけど。  さっきの車の話にしても、逃げた先がたまたま車だっただけで、なにもおかしくないというか。フラリーマンの人が言う『無駄、無駄じゃない時間』って、そう意識してしまっている時点で、別のところで無駄な時間だと思わせる何かが原因としてあるような気がするんです。  フラリーマンだって無意識に危険を察知して、逃げているのかもしれない。だから、めちゃくちゃ大切な時間ではないかという気もしますね。実際、僕もそうだったような気はします」  これを見ているフラリーマンたちは、今の行動を省みることなく“最適解”だと自らをいたわろう。 漂流する会社員の肖像 レンタルなんもしない人【レンタルなんもしない人氏】 ’18年6月より“なんもしない自分”をTwitterで貸し出し開始。噂は広まり、現在は書籍化やコミック化に加え、現在テレビ東京系で『レンタルなんもしない人』(主演・NEWS増田貴久)も放送中 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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