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ユニクロ「実は超改良されていた定番アイテム」3選

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第302回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 ユニクロの定番アイテムが今年も進化。今期の改善ポイントを3つまとめました。相変わらず毎年毎年細かな改良を重ねているユニクロ製品。「え! こんなことまで考えて作ってんの!?」というマニアックなポイントを解説しましょう。

▼高級コートやテーラードで見られる立体袖を採用!

ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット) 5990円(+税)
ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)

ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)

シームレスダウンパーカ(3Dカット) 1万4900円(+税)
シームレスダウンパーカ(3Dカット)

シームレスダウンパーカ(3Dカット)

 今年、大きく変わったのがダウンジャケットカテゴリ。これはぜひ店頭で確認してみてください。去年、買った人には申し訳ないんですが、明らかに今年のモデルのほうが形がきれいになっています。

高級品同様の工夫でシワができにくい

 ポイントは「3Dカット」。背中から袖にかけて布がつながって、腕の部分は曲線になるように作られています。そのため、ハンガーにかけた状態でも妙に腕が湾曲しているのがわかるはずです。
シームレスダウンパーカ(3Dカット)

後ろから見ると、腕の部分がカーブを描いているのが一目瞭然

 実はこれ、高級テーラードジャケットなどに見られる作り方。そもそも人間の腕は直線じゃありません。肘部分を境に屈曲しており、カーブを描くようにできているのが我々の腕部分です。また、肩甲骨から肩にかけての構造上、腕は体の前側にせり出しているようについています。  だから直線的な袖で洋服を作るとどうしても腕の部分に「シワ」と「動きにくさ」が残ります。本来、曲線である腕に直線の袖を通すわけですから歪みが出るのは当たり前ですね。なので、高級ジャケットやコートなどは曲線をつくるように設計するのですが……実はこれがとてもコストがかかるのです。
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コスト増のはずなのに値段は据え置き
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