恋愛・結婚

クリスマスの失敗談。ディナーのサプライズ演出を店員が勘違いして…

夢が壊れたトラウマ級の出来事

サンタ

Thomas UlrichによるPixabayからの画像

 クリスマスを楽しみにしているのはカップルだけではない。子どもたちにとっては、“サンタさんからプレゼントがもらえる日”なのである。  そんなクリスマスでトラウマ級の出来事があったと振り返るのは、斎藤玲子さん(40代・仮名)。 「小学校6年生のときの出来事です。私の家族は、サンタさん役を両親がしてくれていました。毎年クリスマスが近くなると父から、『サンタさんから今年は何がほしい? ってメールがきたよ。今年は何がほしい? パパが後でサンタさんに伝えておくからね』と決まって同じことを言ってくれました」  純粋にサンタクロースの存在を信じていたという斎藤さん。5年生のときにサンタさんから「良い子にしていたらいいことあるよ」と手紙をもらったこともあり、全く疑うことはなかったという。  優柔不断な斎藤さんは悩みに悩んで毎年決めるのが難しかったようだが、今年だけはこれがほしいと決めていたようで。

子ども心でサンタさんにお願いしたプレゼントが…

ユーフォニアム。Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

「父に、『ユーフォニウムがほしい。中古でもいいから』と迷わず伝えました。その当時、小学5年生から友達に誘われて学校のブラスバンド部に入団してユーフォニウムを演奏していたんです。学校のユーフォニウムはサビだらけで凹んでいたので、まだ子どもだった私はサンタさんの手紙を読んでから1年間いい子にしていたから、ユーフォニウムをプレゼントしてくれるかもしれないと信じていました」  ユーフォニウムは金管楽器の一種であり、1つ80万~100万円はする楽器である。そんな高価なものとは知らずに斎藤さんは素直に伝えたのだ。しかし、いつも笑顔の父親が真顔になった。 「じっと私を見て、『買えるわけないだろ、そんなもの!』と怒鳴ったんです。恐らく父もそんな高額なものを言ってくるとは思わずに、驚いたのだと思います」  さらに、父親から……。 「『サンタなんていないんだよ!』とそこで言われてしまいました。クリスマス前に私自身が高額のプレゼントをお願いしたせいで、サンタさんの存在が両親であることを知りました。1年間良い子にしようと気をつけていた分、さらに落ち込んだことを覚えています」  子ども心には苦い失敗エピソードだと話す斎藤さん。その当時はトラウマになるほどショックを受けたにちがいない。父親も、こんな展開になってしまったことをきっと後悔したことだろう。結局、その年のクリスマスプレゼントは、大好きだったゲームのカセットを買ってもらったそうだ。  ちなみに、毎年サンタさんとして書かれていた手紙は、斎藤さんのおじいちゃんがサンタ村に頼んで送ってくれていたという。なんともほのぼのとしたクリスマスエピソードである。  子どもから大人までが大切な日としてクリスマスを楽しみにしている。そろそろ街中もクリスマス一色に変化する頃だ。  2020年はコロナ禍でさまざまなイベントが開催されるか否か不安視されているが、みんなが幸せで素敵な思い出となる日を過ごしてほしい。<取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート