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社会人の学ラン集団「青空応援団」。全国の頑張る人を応援して回る想い

結成のきっかけは、東北被災地での復興支援

 平団長は仙台市出身。東日本大震災で大事な知人を津波でなくしたことから、「スコップ団」という復興支援団体を立ち上げ、津波被害に遭った家の泥かきや片付けを片っ端から手伝った。その支援活動が多くの人の共感を得て、8000人のメンバーを数えた。  1年間、支援活動を続けた時、「これからは支援じゃなくて応援だな」と思い立ち、それが青空応援団発足のきっかけになったという。
青空応援団 3月11日のイベントのために、何ヶ月も前から応援の練習をする

3月11日のイベントのために、何ヶ月も前から応援の練習をする

「応援団を作ろうと思ったのは、僕自身がバンカラの校風で知られる仙台一高の応援団で団長を務めたことがあったから、というのが直接の理由です。その経験から、本気のエールには力があることを身をもって知っていたんです」  そうした経緯から青空応援団は創設以来、復興に尽力する人たちを含め、地元地域で頑張っている人たちの応援のほか、特に子どもたちの夢を応援することに力を注いでいる。
青空応援団 学ランのおじさんたちを怖がるどころか、ちびっ子たちにはいつも大人気

学ランのおじがさんたちを怖がるどころか、ちびっ子たちにはいつも大人気

AKB48に入るという夢を叶えた女の子

「少し前のことになりますが、ある小学校の応援に訪れた時、6年生の女の子が全校生徒の前で、AKB48になりたいという夢を打ち明けてくれました。当時AKBが超人気だったこともあり、それを聞いた他の生徒は彼女の夢を笑ったんです。しかし僕たちは全力で彼女にエールを送りました。数年後、あるイベントで僕たちがAKB48と共演した時、メンバーの中にその子がいたんです」 「あの時、団長に応援してもらったから夢が叶いました」と、挨拶に来てくれた時は、心から嬉しかったという。 「本来、頑張ることはかっこいいことです。そして追いかけたいと思える夢と出会えたら、それだけで素晴らしい。なのに今は頑張らないヤツが、頑張る人を笑う風潮があります。そんな世の中はおかしいですよね。僕たちは人が頑張っても笑われない社会、夢を語っても笑われない社会を作りたくて、この活動をしています」
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「敵も応援する」という美学
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