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プロ野球の“席取り”に命を懸ける常連組「8回まで観戦したら翌日ため並び始める」

スポーツ観戦では常連ファンたちによって “暗黙のルール”が作られていることが多々ある。知らずに行けばドン引きしてしまうような、傍若無人な常連ルールの実態に迫ってみた。

◆野球観戦は8回まで。並んで席取りに命を懸ける常連組の奇妙な野球観

「野球観に行ってんのか、並びに行ってんのかよくわからなくなりましたね」

 と語るのは4年ほど前まで精力的にプロ野球を観戦していた30代半ばの会社員Kさんだ。

プロ野球の席取りに命を懸ける常連組「プロ野球のファンには“常連”と呼ばれるグループがいくつかあるんです。’03年くらいから、彼らはホームページやブログを作るようになり、応援団ではないのですが自分たちのグループに名前をつけるようにもなったのです」

 こうした常連グループはいつも同じ場所で観戦するため、早い順に並んで入場し、グループのメンバーのために大量の座席を確保するケースが目立つようになってきたという。この並びと席取りが暗黙のルールを作り上げたとされている。

「ここは○○のグループ、通路出口上は△△のグループというようにそれぞれのグループの観戦場所は暗黙の決まり。入場する際の並びでは、顔見知りのグループ同士で融通し合ったりします」

 優勝やCS進出争いが激化すると、席取りや並びも激化する。そのため、こうした常連グループが組んで場所を確保し、融通するというのだ。

「試合が終わってから翌日の試合に向けて球場の外に並ぶと、もう遅い。そのため、8回が終わるとグループ同士で話し合って決めたヤツが外に出て並び始めるんです。ここで協力しないとネットで悪口を書かれたりします。だから、仕事で野球を観ることはできないけど、並んで席取りするためだけに球場に行ったこともあります」

 傍から見れば、何のために野球観戦をしているのかと思わずにいられない世界である。

「ネットじゃ晒されるし、しがらみも面倒くさい。それが嫌で内野で観てたら、陰口叩かれるし……今は自宅でテレビ観戦ばっかですね。配球とか変化球とかよくわかるし、野球楽しいなぁ~って改めて感じてます」

 Kさんは今、野球を観るのが楽しくて仕方がないという。

取材・文/SPA!スポーツ観戦問題特捜班 ※写真はイメージです
― スポーツ観戦[暗黙のルール]が横暴すぎる! ―

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