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社会人の学ラン集団「青空応援団」。全国の頑張る人を応援して回る想い

「応援でいじめがなくなった」と言われることも

 青空応援団が応援した学校ではいじめがなくなるとの噂もあるというが、本当なのか。
リレー・フォー・ライフのイベントでがん患者の方を応援

リレー・フォー・ライフのイベントでがん患者の方を応援

「僕らが応援した後、いじめがなくなったと学校から報告をいただくことは多いです。なぜかというと、僕たちはいじめを受けている生徒を応援すると同時に、いじめている生徒のことも応援するからなんです」 「人生は1回きりで、時間も限られている、自分がしたいことをするだけでも時間が足りないんだから、人をいじめているヒマなんてないぞ。おまえはおまえのやりたいことのために頑張れ!といって、いじめているヤツらの未来にもエールを送るんです」  日本の応援団には「敵も応援する」という美学があると平団長。 「世界の中でも戦う相手を応援する文化があるのは、日本の応援団だけではないかと思います。僕たちはそんな伝統を誇らしく思っているんです」

みんなが隣の人を応援すれば日本はよくなる

 応援団は時代遅れだなんて、百も承知していると平団長はいう。それでも応援団を続けるのは、全身全霊のエールには力があると信じているからだ。 「僕たちは、日本で育まれ先輩たちが代々継承してきた応援団という伝統文化で、この国をよりよくしたいと思っています。真剣に応援された経験は、いつまでも記憶に残ります。それで夢を叶えた人はきっと、人を応援する人になります。もしもすべての人が隣の人を応援する世の中になれば、きっとこの国はよくなるし、世界は変わると思うんですよ」  今年9月、平団長は青空応援団の設立の経緯とその活動についてまとめた『青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~』を出版した。大人には子どもたちにいい社会を残す責任があると説き、応援の力で「一緒に世界を変えよう」と読者に呼びかけている。 【平了(たいら・りょう)氏】 1978年、宮城県生まれ。2011年、東日本大震災の被災地を支援する「スコップ団」を結成。2013年、「青空応援団」を結成。仙台組、東京組、関西組、海土町組に総勢約80人の団員がおり、随時団員募集中。本業は、店舗などの内装・デザインを行う「ファンキーベイビー工務店」代表 <文/日刊SPA!取材班>
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