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今年注目の女優、永瀬莉子の魅力は“天才肌じゃない”ところ

個性の時代といわれるが、スターとは誰よりも強烈な個性と輝きで時代を照らす存在だ。その予感をいち早く察知するクリエイターが注目する時代のヒロインの輝きを、気鋭のフォトグラファーが切り取る「旬撮ガール2021」。今回は今年ブレイクが期待される女優・永瀬莉子に注目した。

悩み、懸命に役を生きる“共感性”の申し子(撮影/Tim Gallo)

永瀬莉子「ミスセブンティーン2018」に輝き、女優としてドラマ主演も果たす18歳の永瀬莉子。彼女と2年前にミュージックビデオの撮影で出会ったドラマ演出家の金井絋氏は、その成長を見守ってきた。 「初めて会ったのは、辺り一面雪景色の校庭でした。雪と戯れる彼女のずば抜けた透明感を目の当たりにしたとき、とんでもない逸材と出会えたぞと、寒さも忘れて興奮したのを覚えています。  女優・永瀬莉子の最大の魅力は“天才肌じゃない”ところだと思います。矛盾しているようですが、永瀬さんは毎回人一倍誠実に役と向き合い、悩み、苦しみます。その懸命さや葛藤こそが、彼女にしか表現できない“共感性”の高いお芝居を生み、人の胸を打ちます。会うたびに女優としての器が大きくなっている印象で、きっと作品ごとに悩み、苦しみながら壁を乗り越えているに違いありません。 永瀬莉子 今後も多くの壁にぶち当たり苦しむことで、日本を代表する女優になると確信しています。あまり褒めすぎるとらしさが失われる気もするので、このくらいにしておきます。そうそう、毎度スタッフに愛されまくるのは人間・永瀬莉子の魅力ゆえだと思います」  ヒットメーカーを釘づけにする自然体こそ、彼女の最大の魅力だ。 永瀬莉子

【推薦人:金井絋氏】

ドラマ演出家。フジテレビを経て独立。主な監督作に『グッド・ドクター』、主な演出作に『ガリレオ』『HERO』『信長協奏曲』『コンフィデンスマンJP』など。CMやPVも数多く手がける。

【永瀬莉子(ながせりこ)】

’02年生まれ。ミスセブンティーン2018。’19年、『ココア』(フジテレビ)でテレビドラマ初出演にして主演。’20年、『17・3aboutasex』(ABEMA)で秋田汐梨、田鍋梨々花とともに3度目の主演。同年、『七人の秘書』(テレビ朝日)にも出演。 スタイリング/伊藤省吾(sitor) ヘアメイク/NOBUKIYO
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