【写真】元不登校から女優へ。「ミスiD2019グランプリ」中井友望の輝き
個性の時代といわれるが、スターとは誰よりも強烈な個性と輝きで時代を照らす存在だ。その予感をいち早く察知するクリエイターが注目する時代のヒロインの輝きを、気鋭のフォトグラファーが切り取る「旬撮ガール2021」。今回は女優・中井友望に注目した。
中学生のとき、人間関係に悩み不登校になるも、映画『ヒミズ』(園子温監督)をきっかけに女優を意識し、ミスiD2019グランプリ。昨年いきなり地上波でドラマデビューを飾った中井友望を自身が手がけた初の舞台『夜だけがともだち』に抜擢した注目の若手映画監督・ふくだももこ氏は、彼女に語りかける。
「友望のことを私はまだ、言語化できない。
映画監督として彼女に惹かれるより先に、魂が“出会ってしまった”という感覚だった。オーディションで目の前にぽつりと座る彼女の瞳はどこへも行けずさまよっていて、大きな荷物を抱える彼女に『これからどこへ行くの?』と聞くと、ひとまず大阪に戻る、東京には居場所がないのだと言った。
ああ、私はこの子の居場所になるために、映画や表現をし続けなければいけないのだなと思った。
2020年3月、初めてつくった舞台に友望に出てもらって、仲間たちと楽しそうにお芝居する友望を見て、本当にうれしかった。ずっとずっと、見てるからね。たくさんの人と出会って、泣いて、笑って、素直に生きてね。いつか、ふたりで映画をつくろう」
孤独とともに歩んだ少女は今、女優という居場所を見つけた。
映画監督・作家。養子として引き取られ、全員血がつながっていない家族のもと育つ。’16年『えん』ですばる文学賞佳作。’19年『おいしい家族』、’20年『君が世界の始まり』と監督作が公開。
’00年生まれ。ミスiD2019グランプリ。’20年、『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ)でドラマ初出演。1月7日~11日公演の舞台『アルプススタンドのはしの方』に出演。
スタイリング/千葉 良 ヘアメイク/榎本愛子
誰にも言語化できないひとりぼっちのヒロイン(撮影/東 京祐)
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【推薦人:ふくだももこ氏】
【中井友望(なかいとも)】
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