緊急事態宣言が昨年に続き出され、GO TO トラベルも停止された。しかし、こうした状況において、利用者が激減したエアライン各社の航空運賃の動向が気になっている人も多いのではないだろうか。利用者が減れば、需要喚起でセールが頻発するのが常だからだ。今回お伝えする話題は2つ。1つはセールキャンペーン販売の多いLCCの年間販売状況を前年と比べてみたこと。そしてもう1つは、コロナ下においてどのように飛行機でお得に旅行するか……である。こうした事情を航空ジャーナリストとして取材を続ける筆者、北島幸司が解説する。
2020年12月5日で事業廃止をしたエアアジアジャパンを除くと、日本のLCCはピーチアビエーション、ジェットスタージャパン、スプリングジャパンの3社となる。各社、国際線の路線を縮小し、国内線の運航に傾注している。そのため、国内線の需要を喚起しようと各社はセールを頻発させたのか。コロナ禍前の2019年と2020年の各1年間で、セール回数、最安値と片道運賃を比較してみた。なお、このセールは比較しやすい固定運賃の最安値のみ比べたもので、セール回数の少ない%引きのものは入れていない。