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平均価格は2000円以下。アフターコロナはLCCのセールで賢く旅行

2021年春からお得な航空券&旅行プラン

 これは、コロナ禍において緊急事態宣言やGO TOトラベルなどの政府施策の影響が大きく出ていると言える。エアラインにとっては、空席のまま飛ぶよりも、安くても埋めたほうがよいという考えがある。それでも、コロナ収束後の収益を考えると安いだけがよいという経営判断にはならない。また、大っぴらに旅行を喚起して、感染者を増やしては元も子もないという結論に至ったと解釈するのが正解だろう。  それでは、2つ目の話題としてこの複雑な社会情勢の中、2021年の春から夏にかけてお得に旅行をするにはどうすればいいのか。大手エアラインを含めた各社の動向をダイナミックパッケージという航空券+ホテルの価格で比較してみた。旅慣れた人には、パッケージツアーよりも人気のある商品だ。緊急事態宣言に連動し、GO TOトラベルが停止状態となっている現状において、春先の旅行をお得に行く参考にして頂きたい。

大手からLCCまで同一路線で比較してみた

 関東を中心とした情報になることを先にお断りし、運賃は変動するのであくまで参考価格としてお考え頂きたい。条件は次の通り。 発着空港:大手エアラインとスカイマークは羽田発着 LCCは成田発着 ホテル:一例として全国展開するアパホテル 発時間:各社ほぼ同一時間で比較 サイト:各社自社サイト ただし、ダイナミックツアーを持たないピーチはエアトリ、スカイマークはHISで比較した。 時期:札幌は4月10日発11日帰着 週末の1泊2日    福岡は4月 6日発 7日帰着 平日の1泊2日 検索:2021年2月上旬
航空運賃比較

羽田、成田発着の便で各社の運賃を北島氏が集計。かなりの差があることが一目瞭然である

 ここで明らかなのは、運賃は「LCC<スカイマーク<大手グループ<大手」という図式だ。 スターフライヤーのみはANA系列であるものの、JALよりも高い運賃の場合があることがわかる。同社のプレミアム戦略が功を奏しているという結果とも言える。
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GO TOが復活すればさらに安く……
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航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

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