ピーチvsジェットスター、国内線利用で得なのはどっち? 10項目で比較検証した
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2012年にLCCが就航開始して今年で10周年。日本の空ではANAホールディングスを主要株主とするピーチアビエーション(以下ピーチ)とJALおよびカンタスグループを主要株主とするジェットスター・ジャパン(以下ジェットスター)がライバルとなり日本のLCCをけん引する。
日本人の3人に2人が利用したことがあるというLCCは10年で日本のマーケットに浸透した。未開拓の層に向けて、まだ知られざるお得さと利用しやすさがあるはずだ。どちらのエアラインを選ぶのかという側面においてシーン別でお伝えしていきたい。現時点では、コロナ禍でまだ国際線の全面解禁という段階ではないので、基本的に国内線の利用という想定で比較してみた。
2社ともに機材は180席設けているエアバスA320を使用することで席数などの条件は同じとなる(ピーチの新機材A320neoは188席)。まず肝心なのは行先だ。現在33路線展開しており、それぞれPeachの拠点空港ごとで見ると、関西13、成田11、新千歳と那覇各6、福岡5、仙台と中部各4路線を展開している。就航当初は関西を拠点としており、バニラエアと統合にともない、成田も路線が増えて利用しやすくなった。
ジェットスターは現在17路線の展開で、成田発13、関西発3、中部発2という設定で、圧倒的に成田発の利便性が高い。関東関西の2大拠点から観光に定番の新千歳と福岡、那覇線を持つことは同じだが、沖縄離島においてピーチは石垣島に乗り入れ、ジェットスターは宮古(下地島)を選んでいるところに個性が出ている。
運賃を比較してみた。セール回数が多いのはピーチ。2021年では56回あり、ジェットスターは46回であった。最安値を出したのは、ジェットスターで3月25日に避密(ヒミツ)の旅セールにて片道132円を出し、ピーチは1月2日にお年玉セールで片道500円の運賃を販売した。セールの運賃帯はピーチが1490円から4740円と幅広く出しており、ジェットスターでは2990円が多い。
検証① 基本情報
検証② 運賃セールは?
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing
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