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「台湾産パイナップルが実は中国産」もデマ。ツイッターの魔力

チャンネル登録者数は70万人を超える、人気政治系ユーチューバーのKAZUYA。政治的スタンスは「ライトなライト」(軽い右寄り)を自認する。日本の未来に光をともすべく、難解な政治ニュースや社会問題を軽やかに、明るく、面白く斬る!

「社会的証明の原理」でデマは真実味を増し、思考は硬直化していく

ライトなライト論

人気政治系ユーチューバーのKAZUYA氏

 どんな便利なツールも使い方次第で凶器になります。ツイッターは典型で、のめり込んでしまう魔力がある一方、短文投稿故に言葉足らずになって誰かを傷つけてしまうこともしばしばです。  また、短文だからこそ丁寧な説明ができず、論争になった場合は罵り合いになりがちです。いっそ使わないほうが、幸せな人生を送ることができるのかもしれません。ツイッターは激しすぎるのです。  匿名だからこそ自由な発想で物事を書けますし、そこが魅力の一つとも言えます。ただ匿名だから大丈夫だろうと思って、普段は使わないような言葉を使って誰かを誹謗中傷したりする人もいます。  昨年亡くなったプロレスラーの木村花さんも、そんなネットの闇に追いやられた一人です。木村さんに対してツイッターで「死ねやくそが」「きもい」などと書き込んだ福井県に住む30代の男は、侮辱容疑で書類送検されました。

「社会的証明の原理」でデマも真実味を増す

 ツイッターの恐ろしいところは、皆、匿名で激しいことを書くので、自分も大丈夫だろうと思って倫理観のタガが外れていくことです。  前号でも紹介した『影響力の武器』という心理学の本に「社会的証明の原理」が紹介されています。これは「人はほかの人たちが何を正しいと考えているかを基準に物事を判断する」という原理のことです。  確かにこれはよくある話で、大抵の場合はそれでいいのです。しかし皆がやっているからと自分もその波に乗ってしまうと、悪い方向に働いてしまうということも考えねばなりません。  ツイッターは数字が評価の基準になる面があります。「いいね」や「リツイート」がそれです。多くのいいねやリツイートがある投稿を見ると、「これだけ多くの人が拡散しているんだからそうなんだろう」と思ってしまいがちです。  まさに「社会的証明の原理」で、発端がデマだとしてもどんどん拡散されていくうちに、真実性を増すという恐ろしいことになります。
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