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菅首相がなすべきは医師会との決別、弾圧だ。まずは、景気づけに中川を討て!/倉山満

そんな時、敵失が起きた

 さる4月20日、元厚生労働政務官の自見はなこ参議院議員のパーティーに中川俊男日本医師会会長以下幹部全員が参加したとか。自見は日本医師政治連盟の組織内候補、つまり医師会の回し者だ。まん延防止措置中に、100人規模のパーティだったとか。中川は「感染対策は十分に行っていたので問題ない」などと開き直っているが、笑止。  この翌日の4月21日、中川は「3度目の緊急事態宣言は不可避だ」「商業施設は休業せよ」「イベントは中止せよ」「変異株はマスクでは防げない」などと言いたい放題だった。もはや論評不要。  さて、チャンスボールが来た。心を込めて言ってやろう。中川さん、ありがとう♪ あなたはパーフェクトなバカだ!  中川には腹を切る度胸も無いらしい。辞任は否定した。ならば、打ち首にするまでだ。  もっとも、「中川俊男」と言っても、知名度が無さ過ぎて、芸能人の不倫ほどの話題にもなっておらず、トドメもさせないが、本来ならば医師会幹部は総辞職だろう。

さて、菅首相が決断するしかない。どうやって?

 これまた本欄では何度も指摘しているが、今の菅内閣の切り札は内閣改造だ。政治の定石では解散総選挙が切り札となるが、今はコロナ禍なのでできない。秋が任期満了なのだが、このままでは菅首相は「解散できない総理」として野垂れ死にする公算が大きい。コロナ禍を制圧しない限り、解散など不可能なのは自明だろう。  ならば、どうやってコロナ禍を制圧するのか。態勢を立て直し、人心を一新するしかない。特に辞めてもらわねばならない大臣を三人、名指しする。  一人目は、加藤勝信官房長官。コロナ禍の初動で無策と無能をさらした愚か者を内閣の要に起用したら、政権が機能しないなど火を見るより明らかだろう。一秒でも早く馘首し、信頼できる身内に代えるべきだ。  二人目は、田村憲久厚労大臣。この御仁、あだ名は「厚労省の職員」とか。ただし、首相を羽交い絞めにして適切なコロナ対策を阻止する才能には長けている。消えてもらう必要がある。代わりは、厚労省の手綱を握る、医師会に鉄槌をくらわせる政治家でなければならない。次期厚労大臣の仕事は、医師会の解体だ。相当の力仕事をこなせる政治家を据えねばならない。  三人目は、西村康稔コロナ担当大臣。この難局でコロナ大臣は医師でないと務まらない。政治家だと、厚労省や医師会、連中の傀儡の尾身に専門用語を並べたてられた時、何も言い返せないのは必定だからだ。
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政治家は誰も訳の分からない仮説を正せない
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