本欄での訴えも虚しく、菅義偉首相は小池百合子東京都知事と医師会（つまり尾身茂“先生”を傀儡とする中川俊男会長と尾㟢治夫東京都医師会会長のこと）に、またもや屈服した。緊急事態宣言は早々に延長の方向性が決まった。 　もはや、マトモな人間なら新コロがペストのように危険な伝染病などではありえないと、理解している。マスコミは相変わらず変異株がどうのこうのと煽るが、ではスペイン風邪のように危険なのか。いい加減に、科学的な議論をされてはどうか。 　菅さんには、何度でも言う。悔しくないのか？ 　ここで菅内閣に野垂れ死にしてもらっては困るから、厳しい応援をしているのだ。都知事と医師会如きに振り回される菅内閣の惨状には目を覆うべきだが、やるべきことはやっているので、褒めるべきは褒める。 　皇位継承に関して、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議が進められている。6人の有識者が、専門家からのヒアリングを行っている段階だ。10の質問を用意し、答えてもらう形式である。この過程は、首相官邸ホームページで確認できる。注目は問6と問9。 　問6は「皇位継承資格を女系に拡大することについてはどのように考えるか。その場合、皇位継承順位についてはどのように考えるか。」で、問9は「皇統に属する男系の男子を下記①又は②により皇族とすることについてはどのように考えるか。その場合、皇位継承順位についてはどのように考えるか。 ①現行の皇室典範により皇族には認められていない養子縁組を可能とすること。 ②皇統に属する男系の男子を現在の皇族と別に新たに皇族とすること。」である。 　要するに、問6は女系天皇を認めるか否か、問9は旧皇族の皇籍復帰を認めるか否か、認めるとすればその方法である。 　法律の条文は重要な内容を最初に持ってくるが、官僚は大事なことを後ろに隠す。問10は事実上「その他」なので、旧皇族の皇籍復帰を最後にもってきた官僚の意図を感じる。 　ヒアリングの途中経過は、女系拡大に賛成2対反対7。旧皇族の皇籍復帰は、条件付きの賛成もいて読み解くのが難しいが、賛成6対反対3。国体護持派が優勢に事を進めている。