更新日:2021年08月03日 14:42
スポーツ

吉田、酒井、遠藤。サッカー五輪代表「オーバーエイジ枠」3選手の責任と葛藤

オーバーエイジ3選手の存在感

 コロナ禍の影響を受け、開催について右往左往した東京五輪がいよいよ開幕だ。7月22日に行われる男子サッカー日本代表の初戦は、U-24南アフリカ代表が相手となる。  7月の強化試合を振り返ると、12日のU-24ホンジュラス代表戦には3-1で勝利。続いて17日に行われた優勝候補筆頭に挙げられるU-24スペイン代表との試合も1-1と引き分けと、上々の調整結果を見せている。そのなかで大きな影響を与えているのはオーバーエイジ枠として選出された吉田麻也(32歳)、酒井宏樹(31歳)、遠藤航(28歳)で、この直近の2戦においても彼らが出場しているときとしていないときで試合内容は変わり存在感を示していた。

東京五輪のオーバーエイジ枠は3人

 五輪における男子サッカーは、基本的に23歳以下の選手でチームを構成するというルールになっている。1年延期となった東京五輪に限り、その年齢制限は24歳以下(1997年1月1日以降に生まれた選手)に変更となった。  また、本大会にかぎり年齢制限のない選手を3人まで登録できるオーバーエイジ枠というルールもあり、東京五輪においてはこれまでに40以上のタイトル獲得数を誇るダニエウ・アウベス(38歳)がU-24ブラジル代表に参加し、世界トップクラスのクラブチームであるレアル・マドリードに所属するダニ・セバージョス(24歳)やマルコ・アセンシオ(25歳)がU-24スペイン代表に名を連ねている。
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24歳以下の枠を取ることにプレッシャー
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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