コロナ禍の公営競技で勝つ「トレンド逆張り」の法則
そこで今回は、競馬以外の公営競技初心者にむけた回収率アップのワザを3つ紹介しよう。
まずはボートレースから。初心者の人に私が最初に伝えたいことは「モーターを重視しすぎるな」ということである。ボートレースの動力はモーターであるため速くスムーズに走れるかどうかを考えるうえでモーターの性能を評価するのはもちろん大事なことである。だが、コレは初心者には難しいことだ。「出足がいい」とかいわれてもある程度レースを見続けていないとその違いは理解できないだろう。
そもそも、ボートレースでは高出力であった標準モーターが廃止され、プロペラを仕上げてから持ち込める持ちペラ制度も廃止になった。そのため一昔前よりモーター出力は落ちており、一番良いモーターと一番悪いモーターの差が小さくなっている。つまり、モーターの差によってレースに与える影響は小さくなっているのだ。
以前よりも小さい差であるのに、初心者のうちにその差にこだわるのは効率が悪い。また、モーターを評価するということは一定レベル以上のボートレースファンであれば、長年当たり前にやっていること。つまりオッズはそれらが「織り込まれている」のでオイシくない。ついつい当てたくなると低配当ばかり買いたくなるが、ハズレを恐れずトレンドではない別の予想方法で勝負したほうが「勝つ」ためには重要である。
その「勝つ」ためにオススメしたい予想方法は「艇を操作する選手の腕」による予想法だ。最近では専門紙やサイトなどで「選手別コース実績」「選手別決まり手数」など、選手がどのコースでどんな技が得意なのかが簡単に手に入るようになった。これらの情報を重視したほうが初心者にとっては有効だといいたい。
公営競技はレース結果を予想するギャンブルである。当然だが世の中の予想では「買い目」と呼ばれる予想の目を発表し、それらが当たるか当たらないかで盛り上がっているわけだが、ちょっと待って欲しい。例えば10点予想で8倍の目が的中したとしよう。これを100円ずつ購入していた場合、購入額は1000円、払戻は800円で結果は200円のマイナスとなってしまう。
ただ、ここで8倍だった目だけ200円買っていたらどうだろう。結果は購入額1100円、払戻は1600円となり500円のプラスとなる。買ってもマイナスになる目という部分の購入金額を変えることで、負けるはずだった勝負が勝ちに変わるのである。
「トリガミ上等」というマイナスも恐れないことをいう人もいるが、私は収支に波をつくってしまうやり方は特に初心者にはオススメしたくない。だが、オッズをつねに見て購入額を1つずつ修正するのは面倒な作業である。でも安心してほしい。ネット投票での多くのサイトでは「資金配分機能」というのが用意されている。コレを使えば投票総額分を割り振って払戻が均等になるようにしてくれるのだ。
もちろんそれで投票額を大きくしないと儲けがなかったり、トリガミとなる目が出てしまうようであれば「予想目が多すぎる」ということがわかる。予算オーバーにしなければ儲けが出せないのならば、そのレースの予想をもっと絞り込む再考をするか、降りるというのも勝つためには大事な行為だ。すべてのレースを当てられるわけではない。わからない、勝てないレースを降りるのも大事なことである。
その1 モーターよりも選手に注目せよ(ボートレース)
その2 配分投票機能を使いこなそう
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
記事一覧へ
Twitter:@signalright
記事一覧へ
この特集の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ