お金

コロナ禍の公営競技で勝つ「トレンド逆張り」の法則

その3 賭式をちゃんと理解して選ぼう

 初心者の人が最初に理解せねばならないこととして「賭式」が挙げられるだろう。1着を当てる「単勝」がまともに成立しているのは競馬だけで、ボートレースやオートレースでは単勝がほとんど売れないし、競輪ではそもそも単勝がない。理由は簡単で競馬のように平均で10頭以上走る競技ではなく数が少ないため、1着だけを当てたところで配当が期待できないものに誰もお金を賭けないのである。  1着がどれかを考えればいいというのは簡単なことなので初心者に単勝を勧める人も多いのだが、賭けとしてまともに成立していない賭式をオススメする気には私は少なくともなれない。出走数が競馬よりも少ないのだから、他の着も考える余裕は他競技よりもあるはずである。  ただ、難しく考えないで欲しい。今は3連単の他にも3連複やワイドといった賭式がある。ボートならば2連単は30通りで充分賭けとして成立する売上があるし、競輪のワイドは7車立て時であれば3/21=1/7と、競馬7頭立ての単勝を当てるのと確率上の当てやすさは一緒である。  単勝がない・売れてないから難しいと思うなかれ。競馬以外の公営競技はレースあたりの出走数が少ないので、難しそうに見える他の賭式もそんなに難しいものではないモノが存在しているので、ぜひ各競技ごとの賭式での当てやすさの違いを理解するとよいだろう。

まずは「負けにくい人」になろう

 というわけで今回は競馬以外の初心者にむけた最速で初心者を脱出するワザを紹介した。もちろんいきなり上級者になれるほど甘くはない気持ちもあるが、せっかく公営競技の世界を楽しんでもらえるならば、この記事を読んで下さった皆様だけでも「負けにくい」人になって楽しんでもらいたいと願っている。 文/佐藤永記
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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