転売ヤーの暗躍はいつまで続く?お店の対策にやきもき、ベテランは転売ノウハウを現金化
最近の転売ブームは熾烈を極めています。従来の娯楽用品の転売だけでなく、生活必需品もまた転売の餌食となっています。
昨年2020年はコロナ対策用品のマスクや消毒用品、Nintendo Switchなど大きな注目を集める転売もありました。2021年はSONY プレーステーション5(以下プレステ5)の転売やポケモンカードの転売と言った娯楽用品の転売が多く、いまだかつて無いほどの転売ブームとなっています。
7月には模型雑誌編集者によるSNSでの高額転売用品発言、10月には高校生によるコミケ同人誌の転売広告記事など毎月のように転売が世間を賑わせています。
一昔前には「せどり」(掘り出し物を又売りして利益を稼ぐ行為)と言われた転売行為も、今では「転売ヤー」と呼び名を変え、嫌悪行為の筆頭にもなっています。
知識がなければ出来なかった「せどり」が、インターネットやスマートフォンの発展とともに大きく変化し、今では誰でも簡単に参入することが出来るようになっています。
GooglePlayやAppStoreで「せどり」と検索すると様々なアプリがダウンロード出来ます。対象のバーコードをカメラ機能でスキャンするだけで定価や転売価格問わず、販売価格が表示され、中には、せどり用にバーコードリーダーを導入して素早く商品の価格を検索する人も。
こういった情報は今ではセミナーや情報商材として販売されており、新規参入してきた情報弱者に向けて高額なセミナー費用として販売している人たちもいます。実際に情報商材を販売している人に話を聞くと、転売するよりも転売の仕方を販売するほうが儲かると言った話もあります。
本業の片手間、職場の人間関係や時間にとらわれず、ある程度時間に自由ができるなど様々な謳い文句で転売を勧めているサイトが多数存在し、中には1ヶ月で数百万など大きく稼ぎを提示している様な情報商材も存在します。
誰もが転売に参入できる時代に
転売の参入障壁を低くするアプリ
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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